巨人・菅野 球団最多タイ開幕戦4勝!別所&斎藤「偉大な2人の先輩に並べたのは光栄」

[ 2020年6月20日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2阪神 ( 2020年6月19日    東京D )

<巨・神>力投する菅野(撮影・森沢裕)
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 緊張と呪縛から解き放たれた巨人・菅野が、穏やかな笑みを取り戻した。球界トップの投手に上り詰めても、この日のマウンドだけは異質なものだった。

 「なかなか開幕できない中でできた普段にはない喜び。ここ2年、開幕戦で勝ててないと自分自身思うところはあった。正直、こんなにプレッシャーを感じたのは初めてかなというくらい今日は難しいマウンドでした」

 初回。重圧に打ち勝つべくエンジン全開でいった。直球7球は全て150キロ台に到達。腕から始動する新フォームで、軸の右足にしっかりと体重が乗った。球威も切れも増す。2死で迎えたマルテの3球目には154キロを計測。西勇に本塁打と適時打を許したが、7回6安打2失点、無四球と役目を果たした。

 あの一年が生かされた。11年ドラフトで指名された日本ハムに入団せず、12年は浪人生活を送った。同年ドラフトで巨人への入団が決まった際には「あの一年間があって良かったと思えるように頑張りたい」と胸を張った。東海大での浪人時代は最年長でもグラウンド整備や後片付けを率先して行った。後輩へも助言を惜しまなかった。

 コロナ禍で日程は不透明。実戦からも離れたが、当時を思い返すように自分を律してきた。ファンの声援の大きさを痛感している一方で、無観客での開幕戦を「そこはあんまり気にならなかった。最近ずっと無観客でやってますし」と言った。孤独に耐えて成長を遂げ、動じない強さを手にした12年を過ごしたからこその言葉だ。

 別所毅彦、斎藤雅樹に並ぶ球団最多の開幕4勝目。「偉大な2人の先輩に並べたのは光栄です」。5回には先頭で自ら右前打を放ち、次打者・吉川尚の投ゴロでは二塁にスライディングも試みた。負傷も恐れない勝利への執念。18年の開幕戦で2被弾を含む7回12安打5失点を喫した阪神に雪辱を果たした。

 試合開始直前には、真っさらな静寂のマウンドで「覚悟」と書かれた帽子のツバに手を添えた。「去年が終わってから“来年勝ったら6000勝”というのは、周りから言われてた。意識するところはあった」。重圧を乗り越えながら、球史に名を刻む。それこそがエースの宿命だろう。(川手 達矢)

 ≪球団18位の88勝≫菅野(巨)が7回2失点で勝利投手。巨人の開幕投手で4勝は、別所毅彦、斎藤雅樹に並ぶ最多になった。また、この日で通算88勝目。チーム6000勝のうち、最も多くの勝利を挙げたのは別所の221勝だが、菅野は18位の勝利数になる。

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