ONも6000勝に万感 長嶋氏ファンの大声援に「勇気」 王氏「努力が積み重なった結果」

[ 2020年6月20日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―2阪神 ( 2020年6月19日    東京D )

長嶋茂雄氏(左)と王貞治氏
Photo By スポニチ

 積み重ねた勝利に思い出は尽きない。長嶋茂雄終身名誉監督(84)とOBのソフトバンク・王貞治球団会長(80)が万感のコメントを寄せた。

 「6000勝の中には歓喜の1勝も、苦しみ抜いて勝ち取った1勝もありました。巨人軍の長い歴史の中には常にファンの方々の大声援があり、勇気をもらいました」。長嶋氏がそう言えば、王氏はこう続けた。「巨人は常に勝利を求められる特別な球団。長い歴史の中で、多くの方たちの努力が積み重なった結果だと思います」

 プロ野球史上唯一の天覧試合、59年6月25日の阪神戦で長嶋氏が放った天覧サヨナラアーチは今も語り継がれる。77年9月3日のヤクルト戦で、王氏の通算756号の世界記録には日本中が沸き返った。王氏の868本塁打で521勝。106試合あったONアベック弾は87勝、勝率・845だ。ともに監督としても大きく貢献。その一勝一勝がONの努力の結晶だった。コロナ禍での開幕に、王氏は「野球ができることに感謝し、ファンの皆さまと歩んでいってください」とし、長嶋氏は「ファンあってのプロ野球。6000勝は通過点」と言った。

 長きにわたってONが彩ってきた6000勝は永久に不滅だ。

 ▼張本勲氏(76~79年に巨人でプレー。スポニチ本紙評論家)よくぞ積み上げたな、と思う。「大あっぱれ」な数字だ。一番の思い出は76年、前年最下位からの優勝。私は自己最多のシーズン182安打を放ったが、長嶋監督の初優勝を少しでも手助けできていたのならうれしい。6000勝。私自身も子々孫々の代まで自慢ができるな、と思う。

続きを表示

2020年6月20日のニュース