中畑清氏 逆転V弾の“くせ者”吉川尚「このまま1番で固定してほしい」

[ 2020年6月20日 07:00 ]

セ・リーグ   巨人3―2阪神 ( 2020年6月19日    東京D )

<巨・神>7回、逆転2点本塁打を放つ吉川尚(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 【中畑清 視点】おめでとう、通算6000勝。私も少しは貢献してるからね。思い出すのは1982年4月22日の平和台。中日との通算1000試合目だった。1―1で迎えた9回、4番の私が左翼席へサヨナラ3ランを打ったんだ。スタンドからファンが乱入してね。おかげでヒーローインタビューはできなかったけど、まさにファンと一緒に喜びを分かち合った。

 節目の大台到達は無観客だったけど、テレビの前のファンにも伝わったと思う。ヒーローはそのまま行けば負け投手だった菅野を勝利投手にした逆転2ランの吉川尚。カウント2―1からの内角真っすぐ、見逃せばボールかもしれない難しい球を腕を畳んで見事に右翼席へ運んだ。

 練習試合では相手先発が左の時は外されたりしたけど、左の岩崎から打った一発。このまま1番で固定してほしいな。何かしでかしそうな魅力があるんだよね。ケガなく試合に出続けたら、元木ヘッドより確率の高い「くせ者」になるよ。

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月20日のニュース