時代の変化を感じた楽天のプロ野球版「働き方改革」

[ 2019年8月6日 10:45 ]

勝利をファンと喜びあう楽天ナイン
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 時代の変化を感じた。良い意味で、だ。楽天が8月から、プロ野球版の「働き方改革」に取り組んでいる。札幌から仙台への移動試合だった2日のロッテ戦。通常であれば試合開始約4時間前から始まる全体練習で、野手は自主参加とした。

 「10連戦の最中で、良い状態で試合に臨んでほしいので。上手くなるために練習はもちろん必要だけど、いいパフォーマンスを出すためにはコンディションも優先しないといけない。メリハリをつけてやっていく」

 新たな試みの意図を、平石監督はこう説明した。グラウンドや室内練習場で打撃練習をする選手もいれば、体のケアに時間を費やす選手も。「数を振り込むのではなく、じっくりと打撃フォームを確認できた。(相手先発の)モーションが大きいので、間を取って打とうと考えていた。良い時間になりました」と振り返ったのはドラフト6位ルーキー・渡辺佳。自主練習での取り組みを、2回の先制適時打につなげた。

 3日のロッテ戦は5時間9分の長時間ゲームで、終了時刻は午後23時9分だった。翌4日の試合前練習は先発投手以外は自主参加とし、集合時間も30分繰り下げた。「選手は練習中にその日の自分の状態を把握したいというのはある。ただ全体練習じゃなくても、自分でチェックできることはある。自分で考えてやることも大事ですから」と平石監督。自由が与えられる分、選手たちは状況に応じて自主的に行動することが求められる。

 暑さ対策の一環として、試合前の練習でハーフパンツの着用を認める「クールビズ」も導入した。この試みについても平石監督は「ユニホームじゃなくて短パンでも良い。自分で選んでくれれば、と(選手に)伝えた」と説明した。

 最近は一般社会でも就労時間や勤務体系、勤務中の服装など、過去の慣例が徐々に見直されつつある。スポーツ界も例外ではない。プロだけでなく、アマチュアの現場でも柔軟かつ合理的な取り組みが浸透していけば、「選手ファースト」のより良い環境づくりが実現するはずだ。(記者コラム・重光晋太郎)

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