井端弘和氏 自身初の始球式 数々の記録も「高校野球が一番の思い出」

[ 2019年8月6日 11:24 ]

第101回全国高校野球選手権大会 開会式 ( 2019年8月6日    甲子園 )

<誉・八戸学院光星>始球式を行った、井端弘和氏 (撮影・後藤 大輝)
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 中日、巨人で活躍し、現在は侍ジャパンで内野守備走塁コーチ、強化本部編成戦略担当を兼任する井端弘和氏(44)が開幕試合の始球式を務めた。緊張気味の表情ながら、左打者の内角低めにストライク投球。「1週間前くらいからキャッチボールを始めて、中5日で休み肩を作って…。調整はバッチリでした」と自身初めての始球式登板を笑顔で振り返った。

 井端氏は堀越3年時の1993年に夏の甲子園大会に出場。初戦は勝利を収めたが、2回戦・鹿児島商工戦では8回降雨コールドの0―3で敗れた。「負けるにしても最後までやりたかった。次の回は自分に打順が回ってくるのに…って思っていました」と当時を振り返る。雨の影響と敗戦の悔しさで「甲子園の土」を持ち帰ることもなかった。

 最後は不完全燃焼だったが、高校時代に得たものは大きかった。「小さい頃から野球をしてきて、他の選手がいて野球ができる。試合に出られない選手や裏方さんがいて、野球ができると初めて知ることができた。貴重な3年間だったと思います」。通算1912安打、ゴールデングラブ賞7度など数々の記録を残してきたが「僕は高校野球が一番、思い出に残っている」と笑顔。大会に臨む高校球児達に「仲間達と楽しさを分かち合いながら、貴重な3年間を過ごしてもらいたい」とエールを送った。

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2019年8月6日のニュース