【石井一久 クロスファイア】「フライボール革命」広がり実感“金の卵”本塁打競争

[ 2018年7月18日 10:30 ]

レッズのボットに質問する石井一久氏(左)
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 MLBのオールスター取材でワシントンに来ました。前日は全選手が参加してのメディア対応があるが、7月31日のトレード期限が近いこともあり、オリオールズのマチャドやメッツのデグロムら移籍が噂される選手の周りは常に人だかり。スコット・ボラスをはじめ、大物代理人も会場に顔を見せており、華やかな舞台の裏では、ポストシーズンに向けての動きも活発化している。

 さて、前日のメインイベントである本塁打競争は地元ナショナルズのハーパーが大歓声を味方につけて、劇的な優勝を飾った。「フライボール革命」が起きているMLBは、本塁打全盛の時代。今年は新顔が多いのが特徴で、ハーパー以外の7人は初出場だった。本来ならヤンキースのジャッジも見たいところだが、早々と不参加を表明。昨年優勝した後、後半戦で極度のスランプに陥り、本塁打競争でスイングを崩したのが原因と言われた。両リーグトップタイの29本塁打をマークしているマルティネス(レッドソックス)や、大谷の同僚トラウト(エンゼルス)も参加しなかった。

 主役不在でも、若手が豪快なアーチを連発した。開幕はマイナーながら74試合で22本塁打したドジャースのマンシーは、球宴には選ばれていない選手だ。かつて、スタントン(ヤンキース)も本塁打競争だけ参加したことがあるが、日本とは違って、一つのショーとして成立している。投手を務めるパートナーを誰にするかも大事で、わざわざ自分のチームのコーチを連れてきたりもする。

 本塁打競争の前には「ハイスクール・ホームランダービー」なるイベントも行われた。予選を勝ち抜いた、来年のドラフト候補2人が大観衆の前で本塁打合戦を繰り広げる。また、15日には「ジュニア・ホームランダービー」も行われ、こちらは12〜14歳が16人参加。全米で約4万人のエントリーがあったという。

 こういう話を聞くと、若年層まで「フライボール革命」が浸透しているようだ。打者は力強いフライを打つ能力が求められ、一方、投手はいかにフライを上げさせない投球ができるか。これが今の時代のトレンドだ。(スポニチ本紙評論家)

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