東大出身、日本ハム・宮台から高校球児へ 野球も勉強も「切り替えが大事」

[ 2018年7月18日 10:00 ]

日本ハム・宮台
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 全国で熱戦が繰り広げられる高校野球。一方で、多くの3年生は大学受験という、もう一つの戦いを控えている。夏も野球に専念した球児は、進路に不安も覚えるはずだ。だが、部活動に全力を尽くした3年間は決して受験に不利には働かない。東京大学文科一類出身の日本ハム・宮台康平投手(23)の話でそんなことがわかった。

 「今は野球の時間と決めたら野球。勉強の時間と決めたら勉強。一日の中でも、一年の中でも、スイッチの切り替えができれば大丈夫」。宮台は湘南高校(神奈川)出身で、13年7月17日に全国高校野球選手権神奈川大会の3回戦で敗退し野球部を引退。そこから本格的に受験勉強を始め、東大合格を果たした。

 引退前に勉強をしていないわけではない。それでも、勉学に時間を割きづらかったのは事実だ。野球部の練習はほぼ毎日ある。そんな中でも、決して睡眠時間などは削らなかった。「野球部の練習が大変だったから休むときはしっかり休んだ」。

 足りない分は空いた時間を有効活用した。通学時間や遠征バスの中では、単語帳を開いて勉強に充てた。時間がないからこそ、短い時間をどう効率的に使うかを考えた。

 引退直後を「他の(東大)志望者と比べて取り組みが遅いことに焦りはあった」と振り返る。だが、野球を続ている間もオンオフをうまく切り替えていた結果、「メリハリをつけた生活をしたから(受験勉強の)集中力も付いた」と話す。さらには東大で野球をやりたいという思いが、受験のモチベーションにもつながった。「野球は好きでやっていること。勉強がつらくても頑張れた」。3年間続けた野球部での活動を、受験への武器に結びつけた。

 これまで野球をやってきた3年生は、すぐには引退を受け入れられないかもしれない。それでも「すぐに切り替えることが大事。どちらも中途半端に頭の中に入れていることが一番駄目」と宮台。野球は野球、勉強は勉強で割り切ることが必要だという。それさえできれば、部活動での経験がきっと受験にも役に立つ。

 「まずは野球を完全燃焼する。やりきった達成感は別のステージで戦うエネルギーになる。悔いのないように頑張って欲しい」。宮台は最後にこうエールを送った。(記者コラム・武田 勇美)

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