【西東京】八王子学園八王子 4年連続激突の早実に雪辱、接戦制し16強

[ 2018年7月18日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念西東京大会4回戦   八王子学園八王子7―6早実 ( 2018年7月17日    ダイワ八王子 )

<八王子学園八王子・早実>6回1死満塁、右越えに適時三塁打を放つ八王子学園八王子・初鹿野(撮影・吉田 剛)
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 第100回全国高校野球選手権記念大会(8月5日から17日間、甲子園)の地方大会は17日、33大会172試合が行われた。西東京大会4回戦では八王子学園八王子が早実と4年連続の激突。昨夏敗れた相手に雪辱を果たし、16強進出を決めた。西日本豪雨で府県別最多の死者が出た広島では、7日からの予定が大幅にずれ込んで大会が開幕。18日は40大会203試合が行われる。

 因縁の相手の猛追をかわして試合を終え、安藤徳明監督は思わず拳を突き上げた。息子で主将の大斗はフラフラで整列し、病院へ直行。酷暑下の死闘を物語った。1―4で敗れた昨夏の準決勝のリベンジを果たし、指揮官は「組み合わせが決まってから今に見てろよと思っていた」。興奮は冷めなかった。

 1年前は当時2年生だった右腕・雪山の前にわずか2安打。投手陣も清宮に被弾するなど完敗した。そこから逆襲への道のりが始まった。「動くボールが打てなかった」と反省し、プラスチックやスポンジでできたボールを打撃練習に導入。不規則に動く球を粘って捉える練習を積んだ。

 雪山の先発を予想して1番から5番まで左打者を配し、準備は万端。先発は伊藤だったが「雪山が出てくるまでは我慢の野球を」と2点リードを守ると、5回、相手の背番号1が出てきた。6回には1死満塁から、昨夏に雪山から安打を記録していた3番・初鹿野が走者一掃の右越え適時三塁打を見舞った。

 守備も冷静だ。6回無死一、二塁のピンチで毛塚が打ち上げた小飛球を一塁・松野が一度落とし、三塁、二塁とボールを回して併殺に仕留めた。安藤監督は「意図してやった。あのゲッツーが大きかった」とうなずいた。

 4年連続の対戦。手の内を知り尽くした両校の激闘に、観客からは万雷の拍手が送られた。次戦は20日、8強入りを懸けて専大付と5回戦を戦う。「一つ壁は乗り越えたけど、壁だらけ。気持ちと体をリフレッシュして次を迎えたい」と指揮官。ノーシードからの進撃はまだまだ終わらない。(武本 万里絵)

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