広中璃梨佳、日本新記録で9位 5000メートル決勝 7日の1万メートルへ「気持ちでは負けない」

[ 2021年8月2日 21:55 ]

東京五輪第11日 陸上・女子5000メートル決勝 ( 2021年8月2日    国立競技場 )

<東京五輪・陸上>女子5000メートル決勝、力走する広中璃梨佳(撮影・小海途 良幹)
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 広中璃梨佳(りりか、20=日本郵政グループ)が2日、女子5000メートル決勝に出場し9位だった。それでも05年に福士加代子(ワコール)が記録した14分53秒22の日本記録を16年ぶりに更新する14分52秒84のタイムだった。

 スタートしてから200メートルほどでスローペースとみるや、先頭に。決勝の舞台でも自分のペースで走った。3000メートルを越えるとトレードマークの帽子をとっての激走。4000メートルで先頭集団から引き離されたが、最後まで必死に腕を振って9位と惜しくも入賞には届かなかった。

 レース後のインタビューで広中は「まずは決勝に残って笑顔でスタートラインに立てたことが何よりです」と笑顔で語った。そして「ここまで来るまで、いろんなことを学び、それが経験となり、全部プラスとして1年延期したからこそ2種目の挑戦ができた。その意味も含めて、私だけでなく、いろんな方々の支えを借りながら、日本新記録を樹立できたのは自分にとって一歩前進だった」と感謝した。

 9位で惜しくも入賞を逃し「3000、4000メートルまでは何とか食らいついて、ラスト1000メートルのところでギアを変えられた時に対応できなかった。それでもラスト1周は(力を)振り絞ろうと思って、とにかく腕を振った」とレースを振り返った。

 7日に行われる女子1万メートルにも出場する広中は「自分のスタイルを崩すことなく、どんな時でも気持ちでは負けないというスタイルでいこうと思います」と意気込みを語った。

 ◆広中 璃梨佳(ひろなか・りりか)2000年(平12)11月24日生まれ、長崎県出身の20歳。都道府県対抗女子駅伝で中学3年時から5年連続区間賞。19年に日本郵政グループに進み全日本実業団対抗女子駅伝でも2年続けて区間賞。今年5月に1万メートルで東京五輪代表入り。5000メートルは昨年、日本歴代3人目の14分台をマーク。長崎商出。1メートル63。

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