涙と笑顔の9日間…池江の物語は次の章へ パリ五輪は「活躍できるという自信が勝手に…」

[ 2021年8月2日 05:30 ]

東京五輪第10日 競泳 ( 2021年8月1日    東京アクアティクスセンター )

<東京五輪・競泳>笑顔で記念撮影をする池江璃花子(前列左から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 女子400メートルメドレーリレー決勝で日本(小西、渡部、池江、五十嵐)は3分58秒12で8位だった。白血病から復帰した池江璃花子(21=ルネサンス、日大)は第3泳者のバタフライで出場。今大会4本目となる最後のレースを終え、パリへの再出発を誓った。男子400メートルメドレーリレー決勝で日本(入江、武良、水沼、中村)は3分29秒91の日本記録を出したものの6位。日本競泳陣は金2、銀1で全日程を終了した。

 オレンジの日本代表ジャージーで池江が何度も涙を拭った。競技初日の7月24日からこの日まで9日間で泳いだレースは4本。TOKYOでの最終レースを終えると、万感の思いがこみ上げた。

 「一度は諦めた東京五輪で決勝に残れて本当に幸せだった。この数年間は本当につらかった。人生のどん底に突き落とされて、ここに戻ってくるのは大変だった。2大会連続でこの舞台に立てたことに誇りを持ちたい」

 今大会初の決勝レース。第2泳者の平泳ぎ渡部から8番手で引き継ぐと、バタフライで必死に前を追った。終盤にバテた予選の反省を生かして前半を抑えて入ったが、この日も後半は伸びず。予選から0秒42タイムを落としてアンカーの五十嵐につなぎ「前半は抑え気味で入ったが、はまらなかった。もっと積極的なレースが必要だった」と反省。その上で「世界の決勝の舞台で泳げたことは今後につながる。自信を持って今後に生かしたい」と収穫を強調した。

 26日には女子100メートルバタフライ決勝を観戦した。白血病を患わなければ今大会でメダルを狙っていた本命種目。優勝タイムは55秒59で、上位4人が55秒台を記録した。池江が18年に記録した日本記録は56秒08。ハイレベルなレースを目の当たりにしたが「なぜか分からないけど“いけるな”と思った。自分はこの舞台で活躍できるという自信が勝手に湧き上がってきた」と未来の自分がイメージできたという。

 16年リオ五輪は7種目12レースに出場。100メートルバタフライで日本記録を連発して5位入賞するなど躍動した。リレー種目に絞った今大会の成績は5年前に及ばないが、全てのレースで順位を落とさず、意地は見せた。目標はあくまで24年パリ五輪で「今後、自分が世界大会に出て“池江がどんどん強くなってる”という姿を見せていきたい」と視線を上げた。4レースで泳いだ時間は計222秒83。TOKYOの終わりは、パリへの始まりでもある。

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