レスリング・太田 2日決勝の文田にエール 代表争いで敗れた日体大後輩に「俺以外に負けてほしくない」

[ 2021年8月2日 05:30 ]

東京五輪第10日 レスリング男子グレコローマン60キロ級準決勝   文田健一郎5ー1テミロフ ( 2021年8月1日    幕張メッセ )

準決勝で勝利し喜ぶ文田
Photo By 共同

 五輪代表争いで文田に敗れた太田忍が、準決勝前のマットでパフォーマーを務めた。「東京を目指した選手としてマットに上がるチャンスがあるのは光栄なこと」とすがすがしい表情を見せた。

 日体大の後輩・文田とのライバル関係はリオ五輪後から始まった。太田にとってそれまでの文田は「減量でへばっている時の相手でちょうどいいくらい」。ただ練習パートナーとしてリオに連れて行ったその時から、「俺が東京に行けなかったら行くのは健一郎」と感じていた。文田は金メダルを獲得した17年の世界選手権後から、スパーリングを頼みに来なくなった。太田も初めて後輩のレスリングを研究した。

 関係性を変化させた代表争いを「僕は負けた方だから良いものではないけど、あいつと争えて良かった」と振り返る。負けたからこそ、金メダル以外の結果を許すつもりはない。「健一郎が俺以外に負けてほしくない。あいつが東京で金を獲ることが、リオ後に俺がやってきたことの証明になるから」。太田らしいエールを送った。

続きを表示

2021年8月2日のニュース