三浦龍司 地元島根で恩師も声援 教えを体現するラストに「感動しました」

[ 2021年8月2日 23:06 ]

男子3000メートル障害決勝 8分16秒90の7位でゴールする三浦龍司
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 男子3000メートル障害で日本人で初めて7位入賞した日本記録保持者の三浦龍司(19=順大)。その故郷・島根県浜田市では、市陸上競技協会の斎藤博之事務局長(60)ら25人がネット中継を見ながら声援を送った。10代での入賞に「よくやってくれました。お疲れさまと伝えたい」と祝福した。

 斎藤さんは三浦が地元中学を卒業後、京都・洛南高へ進学するまで指導した。当時の教えの一つが「駅伝の最後300~400メートルを頑張るかどうかで結果は違ってくる」。その言葉を体現するかのようなラスト200メートル。「ラストはいつも通り。感動しました」。加えて「なかなか実践するのは難しいと思うが、毎回やってくれている」と目を細めた。三浦は予選で日本新記録を樹立した先月30日、自ら決勝へ向けてそのはるか前、2000メートルから動く可能性をほのめかせていた。

 斎藤さんが心残りを口にするなら、ラストよりそのレース前半。先頭に立つのが遅れたと見る。「ペースが良ければもっと行けた。駆け引きに負けました」。さらにハイペースでレースを引っ張れていれば、なお得意な試合展開へ持ち込めたとの見立てだ。
 「体が重いように感じました。でも次への糧になる」。予選前、三浦からLINE(ライン)で写真が届いた。選手村で海を見ながらくつろぐ1枚。「リラックスしている様子だったので、行けるんじゃないかと思っていた」。愛弟子が収穫と課題をつかんだ東京の夜、島根から3年後へ思いをはせていた。

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