最終周で転倒しながら予選2組1位通過 陸上女子3冠狙うハッサンが驚異の粘り

[ 2021年8月2日 10:29 ]

東京五輪第11日 陸上女子1500メートル予選 ( 2021年8月2日    国立競技場 )

女子1500メートル予選で転倒しながら1位で通過したオランダのハッサン(AP)
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 女子1500、5000、1万メートルで史上初の3冠を狙っているオランダのシファン・ハッサン(28)が、日本の卜部蘭(26)と同組となった1500メートルの予選2組でハプニングに見舞われた。最終周に入ったところで前を走っていた選手に接触して転倒。集団の後方だったために距離を開けられて危機的状況に陥った。

 しかし2019年の世界選手権(ドーハ)で1500と1万メートルの2冠を達成しているハッサンはすぐに立ち上がって猛スパート。残り400メートルに満たない距離で卜部らを含む10人を一気に抜き去って4分5秒17の2組1位で準決勝に進出した。

 ハッサンはこの日の夜には5000メートルの決勝に出場。本来ならば午前の1500メートルの予選を楽に流して通過したかったところだったはずだが、いきなりギアをトップに入れてド迫力の脚力を披露した。

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2021年8月2日のニュース