徳田拳士四段 加古川青流戦で棋戦初優勝 今年度21勝1敗、勝率・955は藤井超え&中原超えも視野

[ 2022年10月16日 14:38 ]

加古川青流戦で優勝し、対局後の大盤解説会で謝辞を述べる徳田拳士四段
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 将棋の徳田拳士四段(24)が16日、兵庫県加古川市の鶴林寺で加古川青流戦決勝3番勝負第2局に臨み、前日15日の第1局に続いて94手で勝利し、対戦成績2勝0敗で棋戦初優勝を決めた。齊藤優希三段(26)から2日間で2勝を挙げ、4月の四段昇段以降の今年度成績を21勝1敗(未公開のテレビ対局を除く)の勝率・955とした。

 「中終盤が難しくミスしたかもしれないが、自分としてはうまく指せたかなと思う。(優勝後、大盤解説会場の)部屋に入ると、立ち見客がいて活気があってビックリしました。これからもまたこういう舞台に立てるよう頑張りたい」

 戦型は先手齊藤の相掛かり。歩越しに据えた相手飛車角を2枚の銀で攻め、両獲りの桂打ちからペースを握って押し切った。

 四段昇段からの29連勝でフィーバーを巻き起こした藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖を含む5冠=はその2017年度が61勝12敗の・836。自己最高はその翌18年度で、45勝8敗の・849だった。

 藤井超えどころか歴代最高、中原誠十六世名人(75)が1967年度に残した47勝8敗、・855の55年ぶり更新も年度下半期に入り、視界に入る勝ちっぷり。山口県周南市出身、同志社大出身初の棋士は、昇段1年目の目標を「勝率7割」としたが、それをはるかに上回るペースで勝ち続けている。

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2022年10月16日のニュース