小野寺五典元防衛相 動員兵を前線投入するロシア軍は「通常、予備役というのは違う役割…相当、深刻」

[ 2022年10月16日 09:29 ]

東京・台場のフジテレビ社屋
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 元防衛相の自民党・小野寺五典安全保障調査会長が16日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。ロシア軍で、9月に始まった部分動員令で招集された兵士が既に前線に投入され、戦死者が出ていることについて言及した。

 ロシア南部チェリャビンスク州の当局は13日、9月21日に発令された部分動員でウクライナ東部ドンバス地域に派遣された男性5人が死亡したと明らかにした。死亡兵の家族には100万ルーブル(約230万円)相当の物資支援が行われる。英BBC放送などによると、当局が動員兵の死亡を公式に認めるのは初めて。

 小野寺氏は「ロシアはかなり追い詰められているということなんだと思います。基本的にはですね。どの国もそうですけど、予備役というのは通常、プロの集団が前線でしっかり戦えるために後ろから後詰でやるっていうのが、まずは予備役の役割。例えば補給支援とか、実際の部隊がやっていることの代わりを、予備役でやると。だから逆に言うと訓練が短くても、とりあえずできることをやっていくということなんですが、今回はいきなり前線じゃないですか」と指摘し、「これ残念ながらどっからみてもすべて足りなくなって、そして、犠牲者になるのが分かりつつもそこに送らざるを得ないという状況だと思います。通常、予備役というのは違う役割で対応しますので(ロシア軍の状況は)相当、深刻だと思います」と自身の見解を述べた。

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2022年10月16日のニュース