明石市・泉市長 政治家引退は「暴言を言った直後に」覚悟 「あとは責任を取るしかない」

[ 2022年10月16日 17:57 ]

 問責決議案を巡る暴言の責任を取り、来春の任期限りでの政治家引退を表明した兵庫県明石市の泉房穂市長が16日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、あらためて謝罪した。

 泉氏は国道の拡幅工事が進まないことに対し担当職員に暴言を吐き、19年2月に責任を取り市長を辞職。同3月に出直し選挙で圧勝し、再び市長に就任した。しかし、再びの暴言騒動で、政治家生命を絶たれることになった。子育て政策などを積極的を進め、家族が住みやすい街づくりを目指した一方で、時に強引な物事の進め方が問題視された。多数の殺害予告を受ける一方で、市民からは退任を惜しむ声も多く上がっている。

 番組で泉氏は「何においても、2度目の暴言でこういう形になったことについては、何よりも明石の市民の皆さんに申し訳ない。明石の施策を評価していただいる全国の皆さんにも、明らかな裏切りですので、何をおいてもまずはお詫びの気持ちです」と謝罪。「やっちゃいましたということですけど、やってはいけないことをやってしまったと。あとは責任を取るしかないということですから、政治家にできるのは、責任を取ることだけなので」と、覚悟を口にした。

 泉氏は式典で同席した市議に対し、問責決議案に賛成票を投じないよう、暴言を吐いたとされる。19年の例もあることから、「前回で今回ですから、もう後がありませんので。政治家引退以外の選択肢はないと、暴言を言った直後に思いました」と打ち明けた。

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2022年10月16日のニュース