明石市・泉市長 暴言は怒りの蓄積から「12年積もりに積もって爆発してしまった」

[ 2022年10月16日 18:50 ]

 問責決議案を巡る暴言の責任を取り、来春の任期限りでの政治家引退を表明した兵庫県明石市の泉房穂市長が16日、ABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)に生出演し、暴言に至った経緯について説明した。

 泉氏は式典で同席した市議に対し、問責決議案に賛成票を投じないよう、暴言を吐いたとされる。19年にも職員への暴言を理由に辞職したが、出直し選挙で圧倒的支持を受け当選していた。

 暴言を吐いた理由について、MCの千原ジュニアに聞かれると、泉氏は「言葉を選ばなあきませんけど、一般論であえて言わせてもらいますけど、私としては政治というものは市民のためにやるものだと思っていて、税金は大事に使うものだと思っている立場」と、自らの政治信条を説明。「それが市民のために仕事をしているのか、税金を大事にしているのかという観点から、私利私欲とか、党利党略とか、メンツというものに対して強い憤りを持っているタイプ」と続け、「それが12年間積もりに積もって、最後爆発してしまった」と話した。

 子育て政策などを積極的を進め、家族が住みやすい街づくりを目指した泉氏。市は9年連続で人口増を記録するなど、目に見えた結果も出ていた。泉氏は「極端な話、改革しなければ暴言を吐くシーンなんか起こらない」と話し、「職員に対して方針転換を求めているのに嫌だと言うので、なぜ嫌なのかと聞いても、前例主義、横並び主義」と、思った改革を前に進められないもどかしさを口にした。

 一方で、「実際の職員は、ほとんどが(自分と)一緒にやりたいと思います。やっぱり職員の中にも、私のことを快く思っていない方も当然います」とも話した。

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2022年10月16日のニュース