侍・栗山監督 劇勝に「野球すげぇな」「ほんとに感動」さあ世界一へ

[ 2023年3月21日 12:32 ]

WBC準決勝   日本6-5メキシコ ( 2023年3月20日    米・マイアミ )

<日本・メキシコ>サヨナラ打を放ち大喜びで栗山監督(左)と抱き合う村上(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 野球日本代表「侍ジャパン」は20日(日本時間21日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で準決勝・メキシコ戦を行い、劇的なサヨナラ勝利で決勝進出を決めた。09年大会以来、3大会ぶりの世界一に向け、ムードは最高潮だ。

 先発・佐々木朗希が先制3ランを被弾する苦しい展開。7回に吉田正尚が起死回生の同点3ランを放ったものの、8回に2点勝ち越された。その裏に1点を返し、4―5で迎えた9回、無死一、二塁から不振に苦しんでいた村上宗隆が、劇的な逆転サヨナラ打を放った。

 栗山監督は試合後の会見で「ほんとに思った通りメキシコも素晴らしいチームで、突破口がなく苦しい中、勝ち負けは別として『野球すげぇな』ってほんとに感動したし、見ている人たちも野球すごいなって思ってもらえたら凄くうれしいです」と話した。

 追い込まれても、自らとチームを疑わなかった。「大事なゲームになればなるほど、最後のイニングの難しさは過去、監督をやっている時に感じていたので。必ずチャンスが最後にあると信じて。僕がちょっとでも今日やられるのかなと頭に浮かんでしまうと本当にそうなってしまうので、それだけは監督として思わないぞとやってきた。まずは追いついてくれると信じて見ていた」と振り返った。

 泣いても笑っても、残り1試合。他国の奮闘も含め「あれだけのトッププレーヤーがこの1試合に全てをかけて戦う、ほんとに命がけになった時にどんなに凄いことを起こせるのか見ていて凄く感動したし、こういう試合って野球の本質のように感じた。WBCでいろんな世界の国の人がメジャーのトップも含めて全力で戦ってくれるのはものすごく大きな意味がある」とWBCの意義についても口にした。

続きを表示

2023年3月21日のニュース