落合博満氏が見た 準決勝で一発より勝利を引き寄せた4番・吉田のワンプレー「あの一手が大きかった」

[ 2023年3月21日 20:55 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が21日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル #オレ流トレンド」を更新。第5回WBC準決勝メキシコ戦で活躍した吉田正尚外野手(29=レッドソックス)の流れを引き寄せたプレーについて言及した。

 3点を追う7回2死一、二塁、右翼ポール際への同点3ラン。試合を振り出しに戻した大きな一発に「あれは偶然の賜物(たまもの)ですよ。狙って打った感じじゃなくて、たまたま来たボールに反応しただけであって、ホームランってそういうこと。狙って打てるホームランはそうないんだから」と冷静に振り返った。6試合で打率.474(19-9)、13打点と安定した成績を残しており、大会に順応していることを認め、「状態が良いということでしょう」と評した。

 最も熱く語ったのは、8回の吉田の守備だ。1点を勝ち越され、なおも2死二、三塁の場面で左前打を前進して捕球すると、本塁へワンバウンド送球。甲斐拓也捕手(30=ソフトバンク)は難なく二塁走者の生還を阻止し、6点目を防いだ。

 「何よりも8回表にタイムリーを打たれて、セカンドランナーをホームで刺したという、あの一手が大きかった。3点と2点では大きな違いだからね」

 打席だけでなく、守備でも役割を果たした吉田の好プレー。「あそこで6-3になるのと5-3ではゲームの流れとしては、えらい重みが違ってくる」と1点の重みを強調し、「勝ってるゲームを変なプレーで手放してしまうと、相手に流れがいってしまうケースがある」と試合の流れの大切さを説いた。そして、再び「あの3点目を阻止したのは、今日の勝ちに大きく貢献してると思いますよ」と流れを引き寄せたバックホームを称賛した。

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