社19年ぶり勝利届かず　エース高橋、本調子には遠く「疲労取り切れなかった」　

第95回選抜高校野球大会第3日・2回戦   社1―5海星 （ 2023年3月20日    甲子園 ）

＜社・海星＞力投する社の先発・高橋（撮影・井垣　忠夫）　
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　社は4強入りした04年春以来19年ぶりの勝利に届かなかった。エース高橋大和が立ち上がりから揺さぶりをかけられ、攻撃もチャンスに1本が出ず。山本巧監督は「結果はいっさい満足できない。高橋も本調子ではなかった」と振り返った。

　昨秋に最速141キロを記録した右腕だが、球が走らず、変化球主体の投球に。「相手の足は警戒していたが、先制もされて焦った。憧れの甲子園でフワついたまま。自分のピッチングではなかった」と唇をかみしめた。

　考える野球で選手の自主性を尊重する指揮官は「夏につなげるためにも逆算し、この理由を明確にしたい」と語った。高橋も「調整も難しく、疲労が取り切れなかった」と分析。春の反省材料を、3季連続の甲子園への糧にする。（鈴木　光）