世界一へあと1勝! 決勝の相手・米国を分析 連覇目指すスター軍団、打線絶好調 先発は右腕・ケリー

[ 2023年3月21日 17:55 ]

<米国・キューバ>初回、逆転2ランを放ち迎えられるゴールドシュミット(左から2人目)(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は20日(日本時間21日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で準決勝が行われ、日本が6―5で逆転サヨナラ勝ちし、09年大会以来3大会ぶりに決勝へ進出した。決勝は21日(日本時間22日午前8時開始)に連覇を狙う米国と対戦する。

 米国は、大リーグ各球団の主力選手が集うスター軍団。特に打線はエンゼルスで大谷翔平と同僚のトラウトが主将としてけん引する。トラウトの前を打つベッツ(ドジャース)や、中軸のゴールドシュミットとアレナド(ともにカージナルス)、シュワバー(フィリーズ)はいずれも昨季30本塁打。また、今大会は9番に座るターナー(フィリーズ)が打率3割6分8厘、4本塁打、10打点と絶好調だ。

 投手は招集に苦戦し、22年、ア・リーグでサイヤング賞を獲得したバーランダー(受賞時アストロズ、現メッツ)も、投票で2位だったシース(ホワイトソックス)も不在でベテラン中心の布陣だ。決勝・日本戦は34歳の右腕・ケリー(ダイヤモンドバックス)の先発が決定的。制球力が持ち味で昨季13勝を挙げている。

 今大会は自慢の打線が右肩上がり。準決勝で14安打14得点とキューバを圧倒した。主役は前夜に決勝満塁弾を放った恐怖の9番打者・ターナーだった。2回にソロアーチ、6回に3ランと3安打4打点と爆発した。チームは1次ラウンド第2戦でメキシコに敗れたが、以降4試合で計38得点。強打線が日本の世界一奪回に立ちはだかる。

 MLB公式サイトも日米による決勝戦に「大会開始当初、すべてのファンや選手が夢見た対戦だ」と紹介した。

 <過去のWBC・日本VS米国>

 ◇06年3月12日(2次リーグ) 日本は初回にイチロー(マリナーズ)の先頭弾、2回に川崎(ソ)の2点適時打で3点を先制も、3―1の6回に2番手の清水(ロ)が2点を失い3―3の同点。8回には1死満塁から岩村(ヤ)の左飛で三塁走者の西岡(ロ)がタッチアップ。犠飛で1点勝ち越しかと思われたが、西岡の三塁離塁が早かったと球審が判定を覆しダブルプレー。9回には藤川(神)がサヨナラ打を浴び3―4で敗れた。
 
 ◇09年3月22日(準決勝) 日本は1―2で迎えた4回に打者9人、5安打の猛攻で一挙5点を奪い逆転すると、8回にも3点を追加。投げては先発の松坂(レッドソックス)が5回途中2失点の力投で勝利投手となり、9回は5人目のダルビッシュ(日)が締め9―4で決勝進出を決めた。
 
 ◇17年3月21日(準決勝) 日本は4回に菊池(広)の失策で出塁を許すとマカチェンに適時打を打たれ先制点を献上。6回にその菊池のソロで同点とするも、8回1死二、三塁から松田(ソ)が三ゴロの打球処理をもたつく間に勝ち越され1―2で敗れた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月21日のニュース