阪神・湯浅 開幕守護神任せろ「いくでしょ、いきますよ!」侍フル参戦から強行軍も問題なし

[ 2023年3月21日 05:15 ]

ブルペンで投げ込む湯浅(撮影・会津 智海)
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 「開幕守護神」任せろ!侍ジャパンの一員としてWBC参戦中の阪神・湯浅京己投手(23)が20日(米国時間19日)、メキシコ戦を前日に控えた全体練習後、チーム復帰後について言及。31日のシーズン開幕戦から、フル回転を期す決意を示した。右腕がNPBのボールに慣れるための準備期間を想定し、代役抑えの選定を進める岡田彰布監督(65)に、海の向こうから“待った”をかけた。 

 休むつもりはない。調整の心配もない。猛虎の熱き右腕は、熱い思いを言葉に乗せた。

 「(開幕から)いくでしょ、いきますよ!いかない理由がない。別に自分は、ずっといくつもりでいるんで。とりあえず自分はいけるという意思表示は、帰ってからしたいとは思っています」

 海の向こうから、力強い意思表示だ。チームでは湯浅がNPB仕様に感覚を戻す時間を計算に入れ、開幕後1週間ほどは代役守護神を立てる構想も描かれていた。だが、その最有力候補と目されていた新助っ人ビーズリーが右膝痛で出遅れるなど、開幕10日前になっても代役は決め手を欠いた状況。そこに頼もしく名乗りを上げた。

 湯浅は1月の沖縄自主トレ期間にも「自分の中ではWBCの球から日本の球に戻す方が感覚的には逆よりいけると思う」と話していた。加えて、この日も「全然いけると思う。あのボール(NPB球)を早く触りたい」と適応に自信を示した。もちろん帰国後の心身両面の状態との相談となるが、熱き右腕は開幕戦のマウンドに上がる心づもりだ。

 猛虎の新守護神としての戦いの前に、世界一奪還の大舞台に臨む。この日は決戦の地、ローンデポ・パークでランニングや強めのキャッチボールなどで調整。「日本と違って、めちゃくちゃ新鮮な雰囲気」と充実の表情を浮かべ、続けた。

 「普段、絶対一緒にできないメンバーだと思いますし、本当に学ぶことばかり。自分としては来られて良かった。本当に世界一を獲りたいし、負けたくない。いつも通り自分のピッチングができるように、しっかり準備したい」。目の前の目標は世界一。その後は、セ界一に向けてフル回転する。(阪井 日向)

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2023年3月21日のニュース