大谷翔平 サヨナラ呼ぶ激走二塁打!「ムネはきつかったと思う…必ず打ってくれると」吉田、村上信じて

[ 2023年3月21日 12:03 ]

WBC準決勝   日本6-5メキシコ ( 2023年3月20日    米・マイアミ )

<メキシコ・日本>サヨナラ勝ちに歓喜の大谷ら侍ジャパンナイン(撮影・会津 智海)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は20日(日本時間21日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で準決勝が行われ、日本とメキシコが対戦した。大谷翔平投手(28=エンゼルス)は「3番・DH」で先発し、1点を追う9回、先頭で右中間へ二塁打を放ってチャンスメーク。メキシコに6-5で逆転サヨナラ勝ちして決勝に進出した。決勝は21日(日本時間22日)に米国と対戦する。

 第1打席は見逃し三振、第2打席は中直。3点を追う6回には追い込まれながらも直球を左前へ運んだ。一塁ベースを駆け抜けるとベンチを鼓舞するように両手を振り上げた。9回、メキシコの守護神・ガエゴスの初球をはじき返すと、一塁へ向かう途中に自らヘルメットを脱ぎ捨て、激走。二塁に到達すると、大絶叫でガッツポーズして日本ベンチを鼓舞した。その後、吉田が四球で続くと、村上が中越えへサヨナラ打を放つ劇的な幕切れとなった。

 大谷は「簡単に勝てないとはわかってましたけど…まさかこんなゲームになるとは思っていなかった。ムネはきつかったと思うけど、最後の最後にいいバッティング見せてくれた。明日、最高の形で迎えられると思います」と喜んだ。

 二塁打を打った場面は「四球でもいいと思って甘いコースだけ打ちたいと思った。必ず塁に出るというのは決めていたけれど、セカンドまで行けたのは大きかった」と振り返った。

 村上に向けては「苦しかったと思うんですけど…人一倍バット振っていたし。必ず打ってくれると」とねぎらい、「吉田さんもそうですけど、後ろの2人は、僕が塁に出れば必ず最後1点とれると思っていきました。ほんとに良いバッティングだったと思います」と振り返った。

 激戦を勝ち、「ほんと、全員で。キャッチャーも3人とも出てもらって、ピッチャーもホントに苦しい中、ほんとに相手のバッティングも素晴らしかったと思うんですけど、ほんとにつないでつないで、最後にああいう形にできて、いい明日が迎えられるんじゃないかと思います」と万感の思いを込めた。

 決勝の相手は米国。「最高の舞台で最高の相手だと思う。楽しむ気持ちを持って明日迎えたい。当然緊張するとは思うけれど、必ず勝つんだという強い気持ちを持って全員で頑張りたい」とし、救援登板について「源田さんもそうですけど、みんなめいっぱい、シーズンまだ始まってないけど、身を粉にしてチームのために頑張ってくれている。全力で準備したいですし、まずはそういう展開に持ち込むのが大事かなと。一打席目からそういう気持ちを持って頑張りたい」と意気込んだ。

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