【センバツ】仙台育英、春夏連覇へサヨナラ発進 須江監督「差があったとすれば、夏の甲子園の経験だけ」

[ 2023年3月21日 17:18 ]

第95回選抜高校野球大会2回戦   仙台育英2-1慶応 ( 2023年3月21日    甲子園 )

<仙台育英・慶応>10回2死満塁、サヨナラ勝ちに歓喜の仙台育英ナイン(撮影・北條 貴史)
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 昨夏の甲子園大会で東北勢初の優勝を成し遂げた仙台育英が夏春連覇に向け、劇的勝利で発進した。1-1の10回2死満塁、山田脩也主将(3年)が左翼線にサヨナラ打。粘る慶応を振り切り、3回戦進出を決めた。

 息詰まる接戦を制する原動力となったのは、命綱の「継投」だった。須江航監督は先発・仁田陽翔(3年)が2回1死満塁のピンチを迎えると、背番号「1」を付ける高橋煌稀投手(3年)に早くもスイッチ。高橋は連続三振でピンチを切り抜けると、8回までを無失点で試合をつくった。

 9回、先頭打者に安打を許した時点で高橋から3番手・湯田統真(3年)に交代。湯田は同点こそ許したが、無死一、二塁から始まるタイブレークの10回を無失点で切り抜け、直後のサヨナラ劇につなげた。指揮官は「声だしの応援が解禁された甲子園で素晴らしい試合をつくってくれた。両校のすべてを出し切った試合になったと思います」と自チームだけでなく、相手にも賛辞を惜しまなかった。

 最速140キロ超の投手を5人そろえるなど、個性豊かな投手陣が強みの仙台育英。登板した3投手は全員、昨夏の優勝を経験している。監督は「全体を通して両校に差がなくて、唯一、本校の選手が上回っていたのは何かといえば、夏の甲子園を経験していた。その経験の差だけ」と振り返った。

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2023年3月21日のニュース