ソフトB・開幕6戦目の男へ最終テス投 残り1枠めぐり有原、板東ら5人鳴尾浜でサバイバル 

[ 2023年3月21日 05:00 ]

キャッチボールする有原(撮影・岡田 丈靖)
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 開幕6戦目の男が決まる鳴尾浜決戦が幕を開ける。ソフトバンクの開幕ローテーションは大関から始まる5人が内定。残り1枠、4月6日のオリックス戦先発の座を懸け、21日からのウエスタン・リーグ阪神3連戦で有原航平投手(30)ら先発候補5投手が最終アピールに挑む。

 普段より、この日のペイペイドームでの投手練習は大所帯となった。急きょマネジャーが捕手ミットを手に高橋礼のキャッチボール相手となった。多少、ピリつくムードで終えると斉藤和投手コーチが、開幕ローテーション最終アピール合戦の号砲を鳴らした。

 「もう決めないといけない時期に入っている。(5人には)球数とイニングで、と伝えている。結果も内容も見ながら、もちろん競争。自分の口から誰がとかはない。全員、一緒。特別扱いはない」 オープン戦には行かず、ウエスタン・リーグ阪神3連戦に回るのは板東、武田、高橋礼、有原、ガンケルの右腕5人。そのうち新加入の有原は5イニング、ガンケルは4イニングで、他の3人は70~90球の球数を目安に厳選される。31日の開幕までは、残りわずか。残す1枠に、はまる男が決まる。

 今季は開幕左腕の大関から藤井、東浜の順に先発し、勢いを付ける。2カード目のオリックス3連戦の頭が石川。続く和田まで内定している。2年連続でリーグ優勝を奪われた相手との第3戦目の先発が空白とされている。同コーチは「先発投手はどれだけイニングを食ってくれるか。球数ではない」と基本的な査定の一端を明かした。

 ただ、懸念材料も出てきている。2軍戦がある22、23日の関西地方は雨模様の予報。天気が競争を邪魔をする可能性が生じているのも事実。「敵は、雨ですね」と同コーチは顔をしかめて苦笑しながらも、5人の快投に期待していた。(井上 満夫)

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