阪神・矢野采配ズバリ!“右の伏兵”熊谷&陽川で苦手床田撃ち 上位進出へ競争激化

[ 2022年7月20日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-0広島 ( 2022年7月19日    マツダ )

<広・神>2回2死一塁、陽川は右前打を放つ(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 阪神・矢野監督の用兵がハマった。試合前までの4試合で3勝を献上していた床田に対し、熊谷、陽川という右の伏兵を起用。左腕の被打率を見れば左打者の・218に対し、右打者は・199だったが、データにとらわれることなく攻略を託した。

 「チーム全体が乗れるというか、普段、スタメンから出ることが少ない選手が作戦を決めたり、機能して、みんなが乗っていけるようなゲームになった」

 試合後は送り出した選手たちを称えた。まずは2回。2死一塁から陽川が右前打でつなぎ、梅野の先制打を呼び込んだ。

 3回無死一塁では5月10日の広島戦以来のスタメンとなった熊谷が、バスターエンドランを完璧に決める左前打。一、三塁と好機を拡大し、続く近本の投ゴロの間に2点目を奪った。熊谷は言う。

 「作戦面を一発で決めて、点に絡んだのでよかった」。久々に巡ってきたチャンスで力を発揮した背番号4。指揮官が目指す競争の激化が、上位浮上への推進力となる。(長谷川 凡記)

続きを表示

2022年7月20日のニュース