【大谷と一問一答】米球宴初安打、初球打ちに「ボールでもいくつもりで」後半戦へ「頑張りたいなと」

[ 2022年7月20日 11:47 ]

オールスター・ゲーム   ア・リーグ3―2ナ・リーグ ( 2022年7月19日    ロサンゼルス )

ナ・リーグ先発のカーショー(ドジャース)が初回、大谷(エンゼルス)に中前打されるも1回無失点(AP)
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 MLB(大リーグ機構)のオールスター・ゲームが19日(日本時間20日)、カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われ、2年連続2回目の出場のエンゼルス・大谷翔平投手(28)はア・リーグの「1番・DH」で先発出場。第1打席で、ナ・リーグ先発の左腕カーショー(ドジャース)の初球をメジャー・オールスター初安打となる中前打するなど1打数1安打1四球で、途中交代した。試合はア・リーグが3―2で勝利し、9連勝した。米オールスターで初球を安打したのは1986年のカービー・パケット、2013年のマイク・トラウト以来3人目。日本選手のオールスターでの安打は、松井秀喜(ヤンキース)イチロー(マリナーズ)以来3人目で13年ぶりとなった。出塁した大谷は、二盗が期待されたが、けん制死した。3回2死の第2打席は右腕マスグローブ(パドレス)と対戦し四球で、この打席で交代した。

 大谷との一問一答は以下の通り。

――2度目の球宴で前回との違いは。
「昨年よりはリラックスして試合も臨めたかなと思います」

――試合直前のインタビューで初球を振ると言って宣言通りそうなった。 「できればいい当たりか空振りかどちらかくらいがいいかなと思ってました。一番中途半端な打球だったのであまりよくはなかった」

――間違いなく振ると決めていたのか。
「そうですね。ボールでもいくつもりでいきました」

――ストライクが来るという予想だったのか。 「どうですかね。コマンドの素晴らしい投手なので、もちろんそんなに甘い球が来るとは予想していなかったですけど、どんな球がきても振る準備はしていました」

――けん制のシーンは。 「機会があれば走りたいなと思っていたんですけど、いいけん制でした」

――これまで受けてきたけん制の中でいいけん制か。 「じゃないですかね。左投手独特のけん制をする人とかうまい投手たくさんいますけど、まあ、素晴らしいけん制だったと思います」

――球宴でのけん制死は2009年以来初めて。自分でもびっくりしたか。 「そうですね、あまり来る感じはしなかったので、よくも悪くも名前が出てくればいいかなと思います(笑)」

――昨年より稼働が減っているが、体は昨年と比べてどうか。
「投げるか投げないかで疲労度が変わるので、打席だけだとそんなに変わらないですけど、やはり昨年よりだいぶ抑えられているかなと思います」

――カーショーの初球はストライクが来るという自信はどのくらいあったか。 「来ても来なくても振ると決めていたので、特に。ストライクが来てもボールが来ても振ると」

――勝負してくれてどうか。 「振るって言ってるからにはそこへ投げにくいとは思いますけど、きっちりいいところに投げてくれるのはさすがだなと思います」

――金曜日の登板があるので球宴は投げなかったという理解で間違いないか。
「そうですね」

――ドジャースタジアムにも関わらず温かい声援があった。 「名前をコールされた時も声援を送ってもらって感謝していますし、あまり何回も来る球場はないですけど、年に数回は来るので、自分も好きな球場ですしありがたかったかなと思います」

――打席に入る前にカーショーに対し帽子を取っていた。
「リスペクトしてますと、自分なりの表現です」

――投打同時に出た方が楽しいか。 「楽しいというか、何ですかね。自分をより表現できる、プレーでより表現するための出場の形。もちろん出たい気持ちはある」

――オールスターの2打席を振り返って。
「全体的に楽しかったですね。リラックスしてできたので」

――打席前に英語で質問されるのは分かっていたか。
「言われてました」

――あの言葉を言うと決めていたか。
「だいたいそうですね」

――今年のオールスターで真っ先に思い浮かぶことは。
「他球団の選手とクラブハウスの中でコミュニケーションをとることはないので。球場はもちろん楽しいんですけど、クラブハウスの中でみんなリラックスしてますし、よりカジュアルにできるかなと思います」

――写真を撮ったりするのか。 「そうですね。写真を撮ったりとか一緒のテーブルでご飯を食べたりとかする機会はないので。楽しいかなと」

――話す中で新しい発見はあったか。 「何ですかね。話したことのない選手だと怖いのかな、と思ったりしますけど、話すと柔らかい人たちが多くて。みんないい人だなと思います。誰か?言いませんよ」

――ジャッジについて体が大きいと話していた。実際に並んで立ってみて。 「見るからに大きいですし、ジャッジ選手もスタントン選手も威圧感のある体をしていますし、それに見合うだけのパワー、スピードがあるかなと思います」

――ジャッジ選手は今季のMVPは大谷と話していた。
「そうやって話してもらえるのはうれしいですし、まだシーズンも半分なので。もっともっと状態を上げていけたらなと思っています」

――今年のオールスターは一番に近い思い出になったか。 「そうですね。何回来てもやっぱり面白いですし、楽しいですし。いい思い出がたくさんできるので。より頑張りたいなという気持ちに、後半戦も思わせてくれるかなと思います」

――試合前に打撃練習。ファンサービスの意味も。
「もちろんファンサービスというかファンの方に楽しんでもらえればと思っていますし。ケージが込むので、みんな使いますし、ちゃんと時間決まっているところで行ったほうが、自分の調整としても楽に出来る感じです」

――打撃練習は気持ち良かった?
「いい打撃練習だったかなと思います」

――前日の本塁打競争は初戦2試合の後にベンチ裏に下がった。
「本塁打競争は、その後ちょっと予定があったので早めにあがりました」

――22日(日本時間23日)に登板に向けての調整もある。 「球場に出る以外の稼働ももちろんいっぱいあるので、なるべく時間を見つけていろいろな練習をやろうと思っていました」

――表情が柔らかいがシーズンとの違いは。 「エキシビジョンみたいな試合は多少レギュラーシーズンとは違いますし。よりこうリラックスして、ゲームに臨んでいる感じかなと思います」

――オフはどう過ごすか。 「明日は仕事が入っているので。そういうのをやったりとか、午後はゆっくりすると思います」

――試合前のキャッチボールはいつもより距離が長かった。 「そんなに特殊なことはしていないですね。中が延びるので、レストの期間が延びているので単純に。強めのキャッチボールにする日数が増えたと思います」

――本塁打を打てなかった心残りは。 「いや、良かったかなと思います。最後の打席もきっちり振るとこ振っていう感じだったので。3ー1(3ボール1ストライクから)のスイングの良かったですし」

――中途半端な安打と話したが、特別な場所での安打に感じることは。 「どんな形であれ、いい安打というか、安打が出るか出ないかはもちろん違うので。この先何回も選ばれたいですし、何回もこういう場所でプレーしたいですし。そこで1本出ていうどうかはもちろん全然違うかなと思います」

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