ヤクルト 山田代役の武岡プロ初適時打!初打点!!初猛打賞&美守!!!ユウイチ監督代行ようやく1勝

[ 2022年7月20日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―3巨人 ( 2022年7月19日    神宮 )

<ヤ・巨>5回、三塁打を放つ武岡(左)(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトが19日、巨人との接戦を制して7日以来12日ぶりの白星を挙げ、連敗を6で止めた。高津臣吾監督(53)ら首脳陣や選手が新型コロナウイルスの集団感染に見舞われる中、離脱者の代役として1軍に昇格していた武岡龍世内野手(21)が、プロ初打点を含む3安打3打点と奮闘。松元ユウイチ監督代行(41)に初白星をプレゼントした。

 「弱気は最大の敵」。武岡は自らに言い聞かせて打席に向かった。集団感染を受け、1軍に合流している宮出2軍打撃コーチから授かった言葉。「真っすぐを初球から振っていこう。凡打になったら仕方ない」。腹をくくった21歳が躍動した。

 3―0の6回2死満塁。戸郷の内角148キロ直球を振り抜いた。二塁強襲の2点打。日焼けした顔をほころばせた。2回無死二、三塁では二ゴロでプロ初打点、5回にはプロ初の三塁打も記録するなどプロ初の猛打賞。3打点で初の神宮のお立ち台にも上がり「背番号60の武岡です。長岡と間違えないでください」と初々しかった。

 今季遊撃でブレークした長岡は同じ高卒3年目で同じ左打ちの内野手。先を越され「悔しさがあった。毎日、負けないという気持ちで、ファームでやってきた」。長岡も含めたコロナ禍での離脱者続出により12日に緊急昇格し、燃えた。

 「チームにとってはピンチだけれど、僕にはチャンスでしかない」。二塁で2戦連続の先発。5回無死一塁では二遊間の打球を飛びついて好捕すると二塁にグラブトスし、併殺を完成させた。小沢からウイニングボールを贈られた松元監督代行は、若手の躍動による初白星に「苦しかった。この1勝は非常に大きい」と話した。

 この日は山田が1軍の練習に合流。徐々に主力が復帰しつつある中で、武岡の活躍は1軍生き残りへのアピールにもなった。母のみどりさんからは毎日、LINEで言葉をもらう。「“頑張れ”とか、ささいなことでも連絡をくれる。僕の活躍しているところを見たいと言われていたので、そのためにも頑張りたいと思っていた」。母にも吉報を届けた。(青森 正宣)

 ◇武岡 龍世(たけおか・りゅうせい)2001年(平13)5月28日生まれ、徳島県出身の21歳。小2で鴨島バファローズで軟式野球を始め、中学時代は硬式の徳島ホークス。八戸学院光星では3年夏の甲子園で8強入り。U―18W杯日本代表。19年ドラフト6位でヤクルト入団。1メートル78、77キロ。右投げ左打ち。

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