オリックス・椋木 ノーノー達成まで、あと1人で途絶える

[ 2022年7月20日 20:29 ]

パ・リーグ   オリックス2―0日本ハム ( 2022年7月20日    京セラD )

<オ・日>ヒーローインタビューを終えポーズを決め写真に納まる(左から)吉田正、椋木(撮影・後藤 正志)
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 オリックスのドラフト1位・椋木蓮投手(22)が、20日の日本ハム戦で、惜しくも無安打無得点試合に届かなかった。

 椋木は1回2死の近藤から3回1死の木村まで、5者連続三振を奪うなど快調な立ち上がり。四球は出しながらも、7回まで無安打ペースで試合を進め、8回もヌニエスを空振り三振、代打・王柏融を一ゴロにしとめるなど、危なげない試合運びを見せた。その後も1安打も許さなかったが、9回2死で代打・佐藤をカウント2-2と、あと1球まで追い込んだところで、6球目のスライダーを中前に運ばれ、あと1人、あと1球のところで快挙を逃した。

 「8回ぐらいから1球ずつみんなが拍手してくれたので、その気持ちで投げていたんですけど、最後に一番ダメな球がいきました。三振を取ろうという欲が出てダメでした。最後は体力もなくてまだまだという感じ。(2勝目に)連勝してチームも連勝したので非常にうれしい気持ちです。(後半戦へ)この調子で連勝を伸ばして少しでもチームに貢献できるよう頑張っていきます」

 新人投手が無安打無得点試合を達成していれば、1987年8月9日の巨人戦で達成した中日・近藤真一以来、35年ぶりの快挙だった。また今季は、オリックス・山本が6月18日の西武戦で達成して以来、5度目(通算98度目)となるところだったが、まさかの「あと1球」でお預けに。9回2死から逃すのは、23人目で通算25度目という珍しい記録となった。

 椋木は前回7日の西武戦で6回無失点でプロ初勝利を挙げたばかり。球団新人の初登板勝利は18年田嶋以来で、右投手に限れば、89年の酒井勉以来、33年ぶりという快挙だった。2リーグ制以降では球団史上初の「新人のデビューから2戦連続先発勝利」を掛けた一戦。結局、椋木は8回2/3を116球で降板したが、その後を平野佳がリリーフし、1安打無失点で勝利投手となった。

 プロでの目標は「100勝&100セーブ」。大きな夢を目指して、右腕は上々たるプロでの船出となった。

 ◇椋木 蓮(むくのき・れん)2000年(平12)1月22日生まれ、山口県出身の22歳。高川学園では2年夏に甲子園出場も登板機会なし。東北福祉大では1年春からベンチ入りし、4年時の大学選手権で最速154キロを計測。仙台六大学リーグ通算15勝1敗、防御率0・69。21年ドラフト1位でオリックス入り。1メートル79、83キロ。右投げ右打ち。

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