専大松戸・平野 会場どよめかせた150キロ 今季初登板1回零封で締めた

[ 2022年7月20日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権千葉大会・4回戦   専大松戸8-1千葉英和 ( 2022年7月19日    千葉県総合 )

<千葉英和・専大松戸>9回に登板し、自己最速を3キロ更新する150キロをマークした専大松戸・平野
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から17日間、甲子園)の出場を懸けた地方大会は19日、各地で52試合が行われた。千葉大会では専大松戸の平野大地投手(2年)が千葉英和との4回戦で9回に登板して1回無失点。オール直球で18球を投じ、自己最速を一気に3キロも更新する150キロも記録した。

 千葉に新たな剛腕が現れた。平野が9回に夏の大会初登板し、自己最速を3キロ更新する150キロをマーク。オール直球で18球を投じて、1回無失点で試合を締めくくり「自信を持っているのは真っすぐ。どこまで通用するかを確かめようと思った」と汗を拭った。

 球場がどよめいたのは9回の先頭打者だった。カウント2―2からの7球目。低めに外れたが、スコアボードに「150キロ」が表示される。「歓声は聞こえたんですけど、分からなかった。(球速は)チームメートから聞きました」と笑った。

 中学まで捕手で高校入学を機に転向。投手歴は1年4カ月と浅いだけに、まだまだ伸びしろは十分だ。視察したDeNA・吉見祐治スカウトは「今年でもドラフト1位クラス。素材はピカイチで、めちゃくちゃ楽しみ」と大きな期待を寄せる。

 この日は1安打を許した平野は「もっと打たれない球を探したい」と反省する。持丸修一監督が「(現日本ハムでOBの)上沢の2年の時より完成されている」と高く評価する逸材に、慢心はない。(田中 健人)

 ◇平野 大地(ひらの・だいち)2005年(平17)7月9日生まれ、茨城県出身の17歳。小1の時に新利根エンゼルスで野球を始める。小4からは竜ケ崎リトルでプレー。新利根中時代は取手リトルシニアに所属し、主に捕手を務める。専大松戸では1年秋からベンチ入り。1メートル80、84キロ。右投げ右打ち。

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