ヤクルト・村上 高津監督復帰戦に花添える“ドヤ顔”32号「勝つという喜びを実感できて幸せ」

[ 2022年7月20日 21:53 ]

セ・リーグ   ヤクルト8ー2巨人 ( 2022年7月20日    神宮 )

<ヤ・巨>7回、3ランを放ちバットを放る村上(撮影・村上 大輔)
Photo By スポニチ

 ヤクルトの村上宗隆内野手(22)が巨人戦(神宮)で、32号3ランを放つなど2安打4打点の活躍。新型コロナウイルス陽性で離脱していた高津臣吾監督(53)の復帰戦に花を添えた。村上はこれでリーグ独走の32本塁打、88打点、リーグ2位の打率を.319に伸ばした。

 打った瞬間に確信した。村上は4―2で迎えた7回、2死一、二塁の場面。「(直前で)セーフティースクイズが決まらなかったので…このままいくと流れ的に厳しい展開になるなという思いがあった。なんとかカバーしたいと」と入った第4打席。巨人3番手の新助っ人・クロールが投じた2球目、151キロのストレートを捉えると、歩きながらベンチに向かって“ドヤ顔”でバットを放り投げた。強烈な打球はグングン伸び、右翼スタンド中段に着弾。「完璧です」と自賛する文句なしの3ランだった。

 村上は0-2で迎えた4回には、無死一、二塁から右翼線に適時打。「ゲッツ―だけは打たないように。フライでもいいかなくらいの気持ちで」入った打席で1点を返す反撃ののろしを上げていた。

 この日から復帰した高津監督は9日に新型コロナウイルス陽性が発表され、山田ら主力も大量感染。前日に連敗を6で止めたものの、チームは苦しい戦いを強いられていた。そんな中、4番として試合に出続けていた村上は「勝つことって凄く難しいなと日々感じながらやっていた。僕たちは2年前本当に苦しい試合をずっと続けてきて…勝つことが当たり前じゃなかったので。今こうやって勝つという喜びを実感できていることが幸せです」と、思いを語った。

 これでチームは連勝しカード勝ち越し。前半戦は残り3試合あるが、頼れる4番は「1軍の頼もしい仲間が帰ってきているので、僕たちもワクワクしながら待ってますし、その人たちが帰ってくる隙間もないくらい、いいチーム状態で戦っていきたいと思います」と決意を新たにしていた。

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月20日のニュース