阪神・北條 また“天敵”床田撃ち!6日に続き適時打「結果を残せなかったら終わりと思ってやっている」

[ 2022年7月20日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-0広島 ( 2022年7月19日    マツダ )

<広・神>6回2死二塁、左線に適時二塁打を放ち、塁上でガッツポーズをする北條(撮影・坂田 高浩)
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 阪神が19日の広島戦に3―0で快勝し、広島と並んで同率3位に浮上した。「6番・三塁」でスタメン起用された北條史也内野手(27)が2点優勢の6回に、貴重な適時二塁打。6日の対戦に続いて、チームが苦手とする床田の攻略にひと役買った。最大16あった借金は、開幕カード以来となる「2」。チームは降雨中止の翌日は20年10月18日のヤクルト戦から11連勝となり、球団通算5500勝にも王手をかけた。

 展開がどうだとか、貴重な1点だとか、そんなことは頭になかった。北條がガムシャラに食らいついて残した快音が、結果的にチームの勝利をたぐり寄せた。

 「展開的にとかはあんまり思ってない。打率低いし…毎打席打ちたいですけど。より集中力を高めて。得点圏打率は高いから打てると思って」

 2点リードの6回2死二塁で床田のツーシームを捉えた。三塁線を破る適時二塁打。満塁で同点の2点打を放った6日に続いて床田攻略に貢献した。今季の得点圏打率は・417まで上昇。打率は1割台でも無類の勝負強さを発揮しており「毎打席打てたら一番良いですけどチャンスの場面では特にそういう気持ち」と胸を張った。

 ここ最近、スタメン起用の際に恒例となっているのが、同い年の近本との試合前のやり取りだ。6日の広島戦では「2アウト満塁で回ってくるぞ」と圧力をかけられると、その通り満塁の場面で同点の2点適時打。15日の中日戦では「2死走者なしならホームラン」との期待に逆転2ランで応えた。重圧というよりも今や吉兆のサイン。試合後には、この日の会話を明かした。

 「6番やったらチャンスで1本でええか?って聞いたら“(近本が)6番はちょっとチャンスメークも大事やから、ランナーいなくてもチャンスメーク”とか言って」。2回の第1打席では2死走者なしから四球で出塁。2得点の足がかりをつくってみせ、この夜も“近本の言葉”はプラスに働いた。

 ポジションは確約されていない立場でも、スタメンだった直近5試合のうち3試合で打点を記録。募る危機感が結果につながっている。「結果を残せなかったら終わりと思ってやってますし、打ってやろうという気持ちは強い」。有限のチャンスだと自覚するからこそ、その一振りに執念がにじむ。(遠藤 礼)

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