阪神・梅野、伝統の一戦へ打線爆発誓う「長いシーズン持ちつ持たれつで」

[ 2019年4月2日 08:30 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2019年4月2日    東京D )

ティー打撃をする阪神・梅野
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 打ち勝つぞ!阪神は2日から東京ドームに乗り込んで巨人3連戦。開幕カードは2勝1敗と勝ち越したものの、3戦の総得点はわずか4だったため、大山悠輔内野手(24)や梅野隆太郎捕手(27)は打線爆発を誓った。初の伝統の一戦を前に矢野燿大監督(50)も「どうやって点を取るか」と、チームに勢いを付ける先制パンチを期待した。

 現役時代とは違う感情で東京ドームに乗り込んだ。打者有利と言われる球場でどう抑えようかいつもビクビクしていたが、指揮官になった今の矢野監督はメラメラ、ワクワクとむしろ正反対だ。

 「いつも言っているように思いっきり楽しんでね。ジャイアンツ戦はもっともっと楽しんで。『伝統の一戦』で監督としてやれるなんてね」

 勝つための作戦、それは「打て」だ。ヤクルトとの開幕カードは2勝1敗で3年ぶりに勝ち越したが、勝因は3試合で計3失点に抑えた投手陣の奮闘につきた。だから巨人3連戦は、打線に奮起してほしい。

 「どう点を取るかというのは一番考えるところかなと思う。ぶつかっていきながら、そのぶつかっていくのを楽しむというね。そういう戦いができれば結果もついてくる」

 開幕から2→1→1の計4得点しか取っていない。オープン戦では12球団最多22安打を放った木浪がまだ無安打で、福留もしかり。1番と5番の2人に快音が出ていないのが響いているが、4番を打つ大山が責任感を口にした。3連戦は11打数2安打で長打はゼロ。犠飛による1打点は挙げているが、勢いを呼び込むような適時打はまだ出ていない。

 「結果ももちろんですが。試合に出る以上(打順は)関係ないですけど、そういうところ(4番)を打たせてもらっている以上、自覚をもってやりたい」

 好リードを見せている捕手の梅野も、もっと打線が爆発してたくさんの援護射撃で投手陣を楽にさせてやりたい気持ちが強い。

 「東京ドームの頭が大事になってくる。次は打線も援護して、長いシーズン持ちつ持たれつでやっていかないと。自分も打席に入る以上、投手を楽にというか投げやすいようにしてあげたい」

 先手必勝は矢野監督も同じ。「初戦が大事。最初の印象って残る部分もあるのでいい形にしたい」。その上で5日からの広島3連戦まで、大げさに言えば今季を占う1週間になるかもしれないと位置づける。「普通に考えて広島、巨人は強いぞ。解説者の順位予想でも圧倒的に上に来ている。だからこそ、野球はおもしろいって見せたいな。いい1週間にできるように頑張ります」。巨人と広島を打ち負かせば、春は阪神が走るかもしれない。(山本 浩之)

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