習志野・桜井 公式戦1号がセンバツ初決勝導く 千葉県勢では95年銚子商以来24年ぶり

[ 2019年4月2日 17:01 ]

第91回選抜高校野球大会 準決勝第1試合   習志野6―4明豊 ( 2019年4月2日    甲子園 )

<明豊・習志野>8回、無死、習志野・桜井が右越えに勝ち越し本塁打を放ち、ガッツポーズ (撮影・成瀬 徹) 
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 浜風を切り裂き、4番・桜井のライナーが右翼席へ吸い込まれた。3―3の8回無死から飛び出した公式戦初アーチ、高校通算7発目が千葉県勢24年ぶりの選抜決勝へ導いた。

 「自分はつなぐ意識だったけど、真っ直ぐ高めを振り抜けた。芯を食った感覚だから行くと思った」。つなぎの4番として普段はバットを短く持つが、長打が必要な今回は普通に握り、左打者に不利な逆風を跳ね返した。

 大阪入り直前、東京・二松学舎との練習試合で本塁打を放って以降、絶不調に陥った。「長打を狙って体が開き、内角は振り遅れ、外角はドアスイングになった」。星稜戦で4番を譲った高橋雅と動画を撮り合い、崩れたスイングをコンパクトな振りへ戻した。3回に甲子園初打点となる右前適時打を放ち、重圧から解放された。

 小6年時にNPBジュニアトーナメント(ヤフオクドーム)に出場。ロッテJr・武藤一邦監督(元ロッテ)の「どんな時でもバットを握っていろ」との教えを守り抜いた。「習高(ならこう)に入っても朝5時半に起きて皆が練習していない時に振ったり握ったりしてます」。中学3年時に軟式野球で日本一となったが、全国的には無名だからこそ、感覚を研ぎ澄ませるしかなかった。

 同校は1967年、75年と夏こそ2度全国制覇も、春の決勝進出は初めてだ。93年夏の甲子園で市船橋を率い4強まで進出し、07年から母校を指揮する小林徹監督(56)も教え子の快進撃に目を丸くした。「毎回ここに来てからの子どもたちの戦いぶりに驚くばかり。信じられない気持ちです。明豊打線はうちより上。3点とられたのも予想通りで焦らないで、話しましたが、私の方が焦っていたかもしれません」。

 サイン盗み疑惑を乗り越え日々成長しつつあるナインと、自信を取り戻した4番が大一番でも輝く。 

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