いよいよ佳境のセンバツ 選手たちが舞台裏で見せる高校生らしい素顔

[ 2019年4月2日 08:45 ]

<山梨学院・筑陽学園>3回2死一塁、左前打を放つ山梨学院・野村(撮影・成瀬 徹)   
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 甲子園球場で行われている第91回選抜高校野球もいよいよ佳境。今年の出場32校の選手たちも、舞台裏では高校生らしい素顔から個性的な一面までさまざまな表情を見せてくれています。昨夏甲子園に引き続き、取材現場でのこぼれ話やクスっと笑えたシーンをスポニチ名物「隠しマイク」風にお届けします。

 ◎今大会攻守で活躍を見せる習志野の2年生遊撃手・角田。勝負強さが魅力だが「普段はあまり良いことなくて…授業が終わると自転車で急いでグラウンドに向かうんですがチェーンが外れてたりとか…」。運は全て野球にいってるはず。

 ◎「山梨のデスパイネ」のニックネームで一躍全国区になった山梨学院・野村。尊敬する人物に偉人「野口英世」を挙げ「尊敬する人がいなくて、たまたま財布を開けたら千円札があった。それで、あ、野口英世だなと」。打撃さながらの豪快な理由でした。

 ◎日章学園の右翼・金子はメンバー唯一の埼玉県出身。苦労したことに「宮崎の方言が難しかったこと」と苦笑い。「LINEでも方言を使うので、その都度聞いてました。特に“だかいよ”。そうだよね、とかの意味で使うらしくて。仲間には流しとけばいいよと言われました」。優しい仲間に感謝ですね。

 ◎近畿出身の選手にとって、甲子園出場は里帰りとなることも。盛岡大付の6番・小川は大阪出身で、試合翌日のオフは出身中学へ顔を出したそう。「敬語を使ってしゃべったら先生にびっくりされた。中学のころは授業中に寝てて怒られたりしてたんで…」。成長した姿を見て、先生はきっとうれしかったはずです。

 ◎智弁和歌山の正捕手で、準々決勝では強烈な「東妻キャノン」を見せた東妻純平。本塁打を放った1回戦後、ロッテの兄・勇輔投手から連絡があったかと聞かれると「僕にはなかったけれど、親に“お宅の息子、ホームラン打ったらしいですやん”て電話してきたらしいです」。勇輔投手も「お宅の息子」かと…。よほどうれしかったのでしょう。

 ◎巨人スコアラーの聖雄さんを父に持つ、国士舘・森中。「高校入学前に坂本勇人さんにバットをもらいました。折れたらいけないので素振りの時しか使っていません。これで素振りすると打てる気がするんです」と目をキラキラ。しかし大事すぎたのか「甲子園には持ってきてなくて」とまさかのオチ。隠しマイク常連だったお父さんの血はしっかり引き継がれています?

 2日は習志野―明豊、東邦―明石商の準決勝。決勝まで球児たちの熱いプレーと素顔を追いかけます。 (記者コラム・松井 いつき)

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2019年4月2日のニュース