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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】インフルエンザ…口呼吸やめ鼻呼吸で感染リスク減少

[ 2019年12月14日 12:00 ]

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(68)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は「インフルエンザ」です。65歳以上になると罹患(りかん)率が上昇。2次感染で生死に関わる肺炎を併発することも。呼吸の仕方に気をつけて、インフル感染リスクを減らしましょう。

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。令和元年も1カ月を切りました。いよいよインフルエンザのシーズン。今年は流行のペースが速いそうです。65歳を超えると感染する割合が急上昇するというデータもあります。しっかり予防しましょう。

 さて、インフルは空気感染?飛沫(ひまつ)感染?そもそもこのふたつはどう違うの?東京都府中市の崎山小児科、崎山弘院長に解説していただきました。

 インフルは飛沫感染で、基本的には空気感染しないそうです。いかにもインフルの人がくしゃみを連発している部屋の中にいたとします。その人の半径2メートル以内にいなければ、感染リスクはかなり低いということです。インフルウイルスはくしゃみや咳(せき)で飛び散った飛沫の中に存在しますが、そこそこの大きさ(約5ミクロン)があるため、漂わずに落下。飛沫が飛ぶのが約2メートルと言われてますから、その範囲内にいなければ、基本的には大丈夫なのです。小学校のころ、インフルで隣のクラスは学級閉鎖なのに自分のクラスはなんともない。そんなことありましたよね。壁一枚隔てていれば漂ってこないからです。

 空気感染は細菌、ウイルスが空気中に漂うほど小さなもので、はしか、水ぼうそう、結核がこれに当てはまるそうです。

 でも誰がインフルにかかっているかなんて見た目ではなかなか分かりません。社会生活を送っていれば、近くで接触する可能性は十分あります。そこで呼吸です。知らないうちに口で呼吸していませんか? 図<1>を見てください。口呼吸だと、ウイルスを含んだ空気が短いルートで肺に入ってしまいます。崎山先生は鼻呼吸の重要性を指摘します。「鼻呼吸だと鼻の毛や粘膜がゴキブリホイホイのようにインフルウイルスをつかまえます。外気がダイレクトに喉に入るのを防いでくれるのです」とのことです。鼻は“天然のマスク”ですね。

 乾燥した空気をそのまま吸い込むのも良くないんですって。「粘膜が乾くと抵抗力が落ちてインフルウイルスが侵入しやすくなる」そうです。鼻呼吸なら、冷たい空気でも鼻腔(びくう)で体温と同等まで温度が上昇するというデータもあります。

 ではどうすれば口呼吸の人が鼻呼吸に転換できるのでしょうか。口呼吸は、口が終始開きがちであることが要因のひとつ。口をしっかり閉じているためには、口周辺の筋肉を鍛える必要があります。図<2>を見てください。「あいうべ体操」という口周辺の筋肉トレーニング法が知られています。声を出しても出さなくてもいいそうです。器具も要りませんから、いつでもどこでもできますね。私は睡眠時「ネルネル」というテープを口に貼って口呼吸予防してます。これオススメです。

 実は、歯磨きもインフル予防に効果があると言われています。口の中を不衛生にしていると、雑菌が喉に入って粘膜を傷つけるんですって。粘膜はウイルスの防衛システムですから、壊れた箇所があればインフルウイルスの侵入を許してしまいます。ただし磨く頻度には気をつけて。崎山先生は「口の中には必要な菌もあるので磨きすぎは良くない」と話しています。

 高齢者にとって最も怖いのは2次感染です。インフルで体力、抵抗力が落ちているところに入ってきた細菌に感染。重い肺炎を引き起こすことがあります。高齢者のインフルでの死者のほとんどは肺炎と言われています。

 インフルで診察を受けたとき、抗菌薬(抗生物質)を処方されることがあります。「インフルに抗菌薬は効かない」と言われているのにです。崎山先生によると、これは2次感染を起こしている可能性があるためだからだそうです。「処方された場合は服用してください」とのことです。

 私の予防法は、手洗いの徹底と鼻洗浄ですね。あと1日1本、葛根湯を飲んで体を温めています。マスクも欠かしません。インフルは“社会復帰”まで時間がかかります。鼻呼吸、手洗い、マスク。予防をしっかりして令和初の年の瀬を迎えましょう。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の68歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月~金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

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