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【飯豊まりえ マチメシ!】甘味処で麺食らった 和っと驚く奇跡の組み合わせ

[ 2019年6月19日 12:00 ]

クリームあんみつ豆を手に笑顔を見せる飯豊まりえ(撮影・尾崎 有希)
Photo By スポニチ

 女優の飯豊まりえ(21)が町の中華、洋食、食堂などを食べ歩きしながらオジさんたちと交流する連載「マチメシ!!」。今回は、自家製のあんこやお餅が評判の甘味処(どころ)があると聞いて行ってきました。東京・新井薬師の「冨士見野」さんです。昔ながらの“和スイーツ”のメニューが並ぶショーケースには…ん?ラーメン!?

 昭和レトロなお店が並ぶ薬師あいロード商店街。その中でも客足が絶えずに目立っているのが「冨士見野」さんです。お団子や大福などはテークアウトができるのですが、昼すぎに訪れた時にはもう完売状態。凄い人気です。

 和のスイーツに目がない私は甘味処が大好き。高校時代は東京・表参道のお店によく行っていました。メニューが並ぶショーケースを見るだけでワクワクするんですよね。あっ、ぜんざいだ♪大好物なんです。あんみつに、おしるこもある♪えっ?ラ、ラーメン!?

 甘味処にラーメン!聞いたことがないです。さっそく店内におじゃまして「餅入りラーメン」(700円)を注文しました。これが1番人気なんですって。お餅入りのうどんは食べたことありますけど、ラーメンは初めて。この組み合わせもまた、珍しいです。

 おいしそうに湯気が立っている丼が出てきました。スープは脂分が少なくて、見た目はさっぱり系のしょう油ラーメンっていう印象です。私の好きなネギもたっぷりです。

 さっそく、いただくと…。うん!おいしいっ!スープはしょう油ベースで、鶏ガラや魚介のお出汁(だし)がきいてる。甘味処のラーメンだからスープも甘めなのかと思ったら塩味がしっかりとしてうま味もある。物凄く深くて本格的な味です。麺は太めでもっちりして食べ応えがあります。

 そして、このお餅!スープが染みこんで、トロットロに柔らかい。自家製なんですって!まるでお雑煮のようで最高です。しっかりとしたスープの味がお餅を引き立たせているんですね。

 「餅入りラーメンはうちのオリジナルです。この餅はうちのスープじゃないと合わない。お客さんが中華料理店に持ち込んで、ラーメンの具に入れて作ってもらったけど、合わなかったと言っていました」

 3代目店長の石山繁さん(58)は、このお餅に合うスープ作りの試行錯誤を重ねたそうです。ラーメンをメニューに加えたのは約40年前、2代目でお父さまの義光さん。当時はしょう油と化学調味料の味が強かったそうです。それを繁さんは鶏ガラに鶏の足、豚足、野菜、ニボシ、しじみを4時間かけて煮込んで、化学調味料を一切使わないスープへと変えました。そうすると一気に看板メニューになったそうです。

 「うちは甘い物よりもラーメンの方が出ます。“甘味処にラーメン?”と珍しがって食べに来られるお客さんがリピーターになることが多いです」

 甘味処が出す、お出汁のきいた本格ラーメン。そのラーメンがまさかのお餅と異色のタッグを組んで相性抜群。次々と常識を覆す奇跡の一杯に出合うことができました。私自身も型にとらわれず、いろんなことにチャレンジして深い味わいのある女優を目指していきたいです。

 《自家製黒蜜をたっぷり「クリームあんみつ豆」》ラーメンの次はスイーツをいただきます。さあ、どれにしよう?目移りするなあ。よし!あんみつを食べたことがないので「クリームあんみつ豆」(560円)を選びます。
 うわー、フルーツがたくさん!クリームってアイスクリームのことなんですね。黒蜜をたくさんかけるのがオススメ?では、たっぷりかけて、いただきます!

 うん、最高!寒天、あんこ、アイスの食感がたまりません。寒天があんことアイスの甘さをマイルドに合わせてくれる。フルーツは口の中をさっぱりさせる“味変”のいい役割を果たしています。

 黒蜜は、黒糖や水飴(あめ)などを煮込んだ自家製。これ、大好きです!若い人の間で黒糖タピオカがはやっているんですけど、この黒蜜でタピオカ作ったらおいしいだろうなあ。

 ◇冨士見野 「田舎しるこ」(500円)や「ぜんざい」(600円)、「いなりずし」(70円)も人気。東京都中野区新井1の31の5。西武新宿線の新井薬師前駅から徒歩8分、JR・東京メトロ中野駅から徒歩10分。(電)03(3386)5640。営業は午前11時~午後8時。月曜か火曜の不定休。月1回、月曜と火曜が連休。店内に雑誌、漫画類はなし。

 ◆飯豊 まりえ(いいとよ・まりえ)1998年(平10)1月5日生まれ、千葉県出身の21歳。フジテレビ系「にじいろジーン」(土曜前8・30)でMCを担当。「ニューバランス」ウィメンズアンバサダーも務めている。1メートル67。血液型B。

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