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【生島ヒロシ オヤジの処方箋】副腎疲労 ストレス減へ白回避しろ!

[ 2019年8月28日 12:00 ]

生島ヒロシ
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 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(68)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は「副腎疲労」です。副腎はストレスから体を守るコルチゾールというホルモンを出す重要な臓器。酷使し過ぎると機能不全に陥り、疲れが抜けない状態になります。突然死につながることもあるので要注意です。

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。8月も残りわずか。全国的に猛暑が続いて、夏バテだ、なんて言っている人多いんじゃないですか?でも、ちょっと待ってください。その疲れ、本当に夏バテですか?それ「副腎疲労」かもしれませんよ。

 副腎とは左右の腎臓の上にある2~3センチの小さな臓器。腎臓、肝臓と比べればマイナーですよね。今回、アレルギー・呼吸器内科が専門で副腎疲労の研究もなさっている半蔵門病院(東京都千代田区)副院長の灰田美知子先生にお話をうかがったのですが「生命の維持に極めて大事で、機能が落ちると生命に関わる臓器」なんですって。

 ストレスを感じると、副腎はそれに対処するためコルチゾールというホルモンを分泌。でもストレスがかかり続けるとコルチゾールが追いつかなくなり、タンクが空に。こうなると疲労がいつまでも抜けない。慢性的な疲労が続くと低血圧による立ちくらみ、免疫細胞の機能の低下による風邪のほか、ぜんそくの悪化など、さまざまな深刻な病気を引き起こしやすくなります。

 【原因】ずばり「ストレス」です。図<1>を見てください。ストレスがかかると、脳の視床下部を経由して副腎に「抵抗して回復させよ」という指令が出ます。副腎は「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールを分泌。でも、あまりにもストレスが多すぎたら?前述の通り副腎が対応できなくなってしまうのです。

 ストレスとは、眠れないとか、上司に怒られたとか精神的なものだけではなく、肉体的なものも含みます。小麦や乳製品など特定の食べ物が内臓に刺激を与えるなどという場合もあります。これは後でお話ししますね。

 あと、ぜんそくを抑えるステロイド薬を長期にわたり使っていることが原因になることも。ステロイドは副腎で作られるホルモンの一種。ステロイドが自動的に入ってくるので、副腎が作らなくてもいいと勘違いするのです。

 【検査】コルチゾールの分泌量を量ります。コルチゾール値は一般的に午前8時ごろが最も高く、夜に向かって減少。1日に4回採血し、値が基準値に収まっているかチェックします。

 【治療】ストレスが原因ですから、ストレスにうまく対応していく方法の指導です。あと特定の食材が引き金にもなりますから、食事・栄養療法ですね。不足しているホルモンを薬で補充する方法もあります。化学物質や金属が身体へのストレスになることもあるので使用している洗剤やせっけんを替えたり、銀歯などの異物をセラミックに替えたりすることもあります。

 【予防法】まず肉体的ストレスから。図<2>を見てください。これは灰田先生のおススメです。小麦を控えて「グルテンフリー」、乳製品を控えて「カゼインフリー」を心がけるのがいいんですって。

 主食なら白米より玄米、うどんよりそば。私はお米大好きなんですが、副腎疲労を知ってからは選べる時には玄米にするようにしています。

 乳製品も負担になるのでチーズではなく豆腐、ヨーグルトよりも納豆ですって。ただし、いきなり乳製品を全部やめると栄養の観点からも問題です。個人差もありますし。私はヨーグルトで腸の調子を整えてますから。副腎疲労かなと思ったら、ちょっとずつやってみる。あとはお医者さんに相談してですね。カフェインやチョコレートも刺激物。リラックスタイムにはコーヒーよりハーブティー、チョコレートよりも果物だそうですよ。

 こう見ると総じて“白いもの”を避けるのが良さそうですね。白砂糖を多く使った小麦粉のお菓子なども要注意ですって。
 次に精神的ストレスです。あまり自分を追い込んじゃダメですね。頑張りすぎないことです。私も生島企画室の会長として、最近は自ら営業に飛び回っているんですが、うまくいかない時もあります。でも「大丈夫、何とかなる」「まあ、いいか」と唱えるようにしてるんです。気持ちが楽になります。

 あとは深呼吸。2秒息を吸って4秒かけて吐き出す。3秒なら6秒でという「1対2呼吸法」はおススメです。リラックスできますよ。

 寝ることも大事。疲れは体のサイン。灰田先生も「寝坊してもいいし、昼寝もいい」と言ってます。私は早朝のラジオをやっているので、昼寝をすることが多いです。昼寝すると調子いいですもんね。灰田先生いわく、不眠症で悩んでいる人、仕事などで睡眠リズムが整わない方たちも副腎疲労を患っていることが多いということです。

 副腎疲労は、昼間よりもどちらかといえば夜の方が元気。これって、ひと昔前の“5時から男”ですよね。自分はいまだに“5時から男”かもしれないと思ったら、副腎疲労を疑ってみる。さあ病院で検査。灰田先生は「早朝の血液検査で証拠がつかめます」と言ってます。うつ病と間違えるお医者さんもいるそうです。兆候を感じたら自分から動かないと!

 《タンパク質摂取も重要!標準体重1000分の1》灰田先生はタンパク質の摂取も重要と説きます。1日に必要なタンパク質の量は標準体重の1000分の1といわれています。標準体重60キロなら60グラム。ここで言う「必要なタンパク質の量」とは食べる量ではありません。タンパク質が豊富な食材でも、その成分は食材の5分の1といわれているそうです。60グラムならその5倍の300グラム食べるべきということ。朝昼晩と肉100グラムずつとかですね。もちろん魚、植物性タンパク質もまぜましょう。魚は、海洋汚染の強い大きい魚は控えめが推奨です。副腎疲労の出やすい午前10時と午後3時は果物をいただくのも良いと思います。

 ※標準体重の求め方=身長(メートル)×身長(メートル)×22

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の68歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月~金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

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