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【だから元気!】濱田マリはスポーツクライミング“伝道師”、心も体も“登り”調子

[ 2021年12月17日 05:30 ]

足しげくジムに通いボルダリングに熱中する濱田マリ(本人提供)
Photo By 提供写真

 著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回は歌手や女優として活躍する濱田マリさん(52)です。ふとしたきっかけで出合ったスポーツクライミングが、今では10年以上も続く生涯のライフワークに。「あなたにもオススメですよ!」と“伝道師”としても活躍中だ。

 私、お酒が飲めないんですよ。だからお酒が好きな方の晩酌や飲み会が私にとってのスポーツクライミングなんです。「明日の仕事に響くけどもう1杯だけ…」「今日は家に早く帰ると言ったのについつい…」。そんな感覚でジムに通っていますね。今では週3、4回は汗を流します。

 きっかけは、2011年のとある映画の撮影で宿泊先から撮影場所へ移動する最中に見た看板でした。当時はまだ少なかったボルダリングのジム。長時間の撮影もあって精神的にも肉体的にもタフな現場だったので気分転換に迷わず足が向きました。壁のカラフルな突起(ホールド)にどうやったら届くのか。それだけを考えて無心に頭と体を使う。それに没頭できるのがとても心地よくて、その日はグッスリ。しっかりリフレッシュできました。

 それまでは興味がなかったんですが、一気に夢中に。そうしたらなんと、自宅の前にジムがあるんですよ!今まで何度も通った道なのに気付かなかった。それからは毎日のように通いました。一時期は“連続ジム通い記録”なんてものにも挑戦して、118日を達成。残念ながら離島へのロケがあって途切れましたが、海に囲まれた巨大な岩礁を「登れるかな…」なんて眺めたりして。すると、スタッフさんが「駄目ですよ」とピシャリ。残念でした(笑い)。

 1992年に(バンド)「モダンチョキチョキズ」でデビューしてから30年近く。歌だけでなく、ありがたいことにお芝居もさせていただいています。仕事に向き合う上で、身も心もスッキリするボルダリングは大切な習慣です。一つのホールドに意識を集中し、ステージをクリアしたらやっぱりうれしい。毎日少しでも進歩があったりして、心が満たされるんです。それが明日を頑張る活力になるんですね。

 当然肉体の衰えはありますが、ボルダリングはパワーや跳躍力に頼らなくても技術で登れるんです。年配の方のトライを見ていると、まるでヤモリ。私もああなりたいです。最近は低い壁を攻略するボルダリングだけでなく、ロープを体に付けて高い壁にトライするリードクライミングも始めました。

 もちろん普段の仕事に影響が出てはいけないのでケガには細心の注意を払っています。ただ…筋肉はごつごつしてしまって、特に背中は(広背筋が隆起して)“鬼の顔”のようになっています。衣装さんには大変ご迷惑をおかけしております(笑い)。

 最近は現場でも「濱田マリといえばクライミング」になっているので“伝道師”としていろいろな方に勧めています。“デビュー”させたのは100人以上。日々のコミュニケーションにもなっていて素敵だなあと思っています。

 《朝ドラ「カムカム」23日から登場》濱田はNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~金曜前8・00)に23日から登場する。ヒロイン深津絵里(48)を地元大阪で見守るクリーニング店の女将役。実は濱田自身、実家がクリーニング店で高校生の頃は父と一緒に店を手伝っていた。「このオファーは本当にうれしかった。役作りなんて必要ないです」と笑顔。当時、92年のデビュー後に上京して店を手伝えずにいた。「その時の後悔も心のどこかであったので、今こんな形で実現していることで、どこか恩返しできている気がする」とうれしそうな表情を見せた。

 ◇濱田 マリ(はまだ・まり)1968年(昭43)12月27日生まれ、兵庫県出身の52歳。92年に「モダンチョキチョキズ」のボーカルとしてメジャーデビュー。98年からテレビ朝日の情報番組「あしたまにあ~な」のナレーターを務めて注目を集める。現在は名バイプレーヤーとしても活躍。私生活では08年に一般男性と再婚。

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