旅・グルメ・健康

【生島ヒロシ オヤジの処方箋】歯周病予防には「FBI」糖尿病、動脈硬化、認知症にも関連

[ 2019年8月14日 12:00 ]

生島ヒロシ
Photo By スポニチ

 芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ(68)が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術 オヤジの処方箋」。今回は「歯周病」です。原因となる歯周病菌は歯だけでなく、全身に深刻な病気を引き起こすことが分かっています。撃退法はズバリ「FBI」です。

 皆さん、こんにちは。生島ヒロシです。夏本番。こうも暑いと、何もかも面倒くさくなっちゃいますよね。焼き肉食べて、ビール飲んで、スイカ食べて、眠くなっちゃったから寝床に直行!なんて。でも何か忘れていませんか。そう歯磨きです。歯の手入れを怠ると恐ろしいことになるんですから。

 食べたら磨く。これが私の基本。歯ブラシは常に持ち歩いてます。話す仕事ですし、人の近くにも寄りますから、口臭も気になりますからね。

 歯医者にも1カ月に1度は行きます。しっかりクリーニングしてもらって、かみ合わせもチェック。何本か義歯はありますが、80歳で自分の歯が20本以上という「8020運動」はクリアできそうです。でも歯周病への警戒は、気を抜かずに続けていきます。

 【原因】プラーク、つまり歯垢(しこう)です。聞いたことありますよね?食べ物のかすや口内細菌などからなる細菌の塊。これが歯や歯肉の表面に付着し、炎症を引き起こすのです。炎症が歯肉のみの場合は歯肉炎と言います。歯を支える歯槽骨まで侵食すると歯周病です。タバコも原因の一つ。歯肉の血液の循環を悪くし、菌が繁殖しやすくなるからです。歯周病は感染します。歯ブラシの共有は危険。実はキスでも。ただ口の中に入ってきたからといって100%感染するわけではありません。個々人の免疫力、歯のケアにもよります。

 【検査】歯周病は初期は自覚症状がありません。歯茎が腫れたり、歯茎から出血したりとある程度進行して初めて気づきます。まずは歯と歯茎の間にできた隙間、歯周ポケットを調べます。歯医者さんで、先端が針のような器具で歯茎をチクチク刺された経験ありますよね。あの器具の先端には目盛りが付いていて、それで歯周ポケットの深さおおむねを測るのです。3ミリ以内なら健康です。あとは出血がないか、プラーク、歯石が付いていないかも調べます。歯肉の腫れやかみ合わせをチェックするためレントゲン撮影をすることもあります。

 【治療】初期ならばプラーク、歯石を取り除き、口の中を清潔に保てば改善していきます。歯周ポケットが深くなるとプラーク、歯石を取っても、すぐにたまってしまいます。そうなると外科的手術です。歯肉を切開して徹底的にクリーニング。ポケットを浅くしていく処置もあります。

 【予防法】糖尿病、誤嚥(ごえん)性肺炎、動脈硬化、認知症――これ何だか分かりますか?実は全て歯周病が関連しているといわれている病気なんです。驚きますよね。今回、歯周病について教えていただいた市川歯科医院(東京・虎ノ門)副院長の市川麻里江先生は、糖尿病の割合が高い高齢者は特に注意が必要と指摘します。

 歯周病菌は血管内に入ると、インスリンの働きを邪魔する物質を作り出すことが知られています。誤嚥性肺炎で見つかる細菌は歯周病菌を中心とした細菌です。いやあ、歯周病は怖いですね。そこでお勧めなのが「FBI」。米国の捜査機関じゃないですよ。Fはデンタルフロスの「floss」、Bは歯ブラシの「brush」、そしてIがジェット水流で歯間を掃除する「irrigation(イリゲーション)=洗浄法の意味」の頭文字。このIがポイントです。

 私は「ウォーターパルス」という商品を使っているんですが、シュッシュッと水が出て気持ちがいい。市川先生も、歯茎が下がって歯間が空いてくる高齢者には効果的と話しています。「水なら歯茎に傷が付く心配も少ないですから」とのことです。

 あと「口の中をよく見ること」ですって。リタイアしていれば時間もありますから。歯茎が下がってきてないかな、歯石が付いてないかな、とじっくり観察。面倒くさがらずに「FBI」でお手入れ。使い慣れるとウォーターパルスも楽しいですよ。何事も楽しくないと続かないですからね。

 歯の磨き方も重要ですね。高齢になると、どうしても手が動かしづらいとか出てきますから。一度、歯医者さんで正しい磨き方を指導してもらうのがいいですね。そんな子供みたいな、なんて言わないで。今回、市川先生から「寝る前にフッ素を配合した歯磨き粉を歯に薄く塗る」という虫歯予防法をうかがいました。こんな話も歯医者さんに行かないと聞けないんですから。市川先生は、最低でも「3カ月に1度」の通院を勧めます。

 とにかく歯周病は怖い、という感覚を持つこと。歯周病菌は血管を通して全身に広がっていくんですから。「FBI」でしっかり見張りましょう。

 ◆生島 ヒロシ(いくしま・ひろし)1950年(昭25)12月24日生まれ、宮城県出身の68歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」(月~金曜前5・00)は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター!病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。

 ≪ロイテリ菌入りヨーグルトで対策≫歯周病対策として今「ロイテリ菌」という乳酸菌が注目されている。人間の母乳から発見されたもので、ノーベル生理学・医学賞選定機関でもあるスウェーデンのカロリンスカ医科大が研究。この菌を摂取すると、プラークや歯茎の出血が減少するという実験結果が出た。日本ではオハヨー乳業がロイテリ菌を使った「ロイテリヨーグルト」を販売。市川先生は「口の中で広げるように食べるといい」と話す。同社の関連会社からはタブレットも出ている。ともに砂糖不使用で、夜、歯磨き後でも食べられる。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る