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【橋本マナミ 恍惚のグルメ】コリコリ初体験 クラゲにしびれちゃう

[ 2019年7月3日 12:00 ]

特別に厨房に入れていただき、お酌する橋本マナミ
Photo By スポニチ

 仕事帰りにフラリと寄りたい小粋な小料理屋さんを見つけました。東京・赤坂にある「しみず」です。カウンターの大皿に並んだお総菜や珍しい一品が、親しみやすさと品の良さを感じさせるお店。充実した品ぞろえのお酒も楽しみながら一日の疲れを癒やすのにオススメです。

 赤坂駅から徒歩1分の雑居ビル2階にある「しみず」。足を踏み入れるとすぐ懐かしくてホッとする気持ちになります。目の前にあるのはお総菜の大皿がのっているカウンター。煮物や厚焼き卵、きんぴら…。彩り豊かで、家庭的な優しい雰囲気に加えて品の良さが伝わってきます。

 日替わりのお通し(500円)はこの日は「冷やしおでん」。蒸し暑いこの季節にちょうどよく冷えているのがうれしい。上品なだしが大根にしっかり染みていておいしいです。夏の間は、細く切った山芋をそうめんのように食べる「山芋ソーメン」も登場回数が多いそうで、丁寧に作った自家製のそばつゆが山芋のおいしさを引き立てています。

 “序章”のレベルの高さに食事への期待がグングン高まります。この店の1番人気は「クラゲの刺身」(小900円、大1500円)。女将の清水貴美子さんに聞くと、しょう油とわさびを少しだけつけるのがおいしさのポイント。ほんのり感じる塩味とコリコリとした歯応えでうれしいクラゲ初体験になりました。豊洲市場から仕入れている新鮮な食用クラゲだそうです。後を引く不思議な食感。リピーターが多いのも納得です。

 カウンターのお総菜は「煮物盛り合わせ」(1人前1500円)でいただけます。その日の仕入れによって7、8品。細く丁寧に切ったゴボウ、ニンジンのきんぴらは歯応えと味付けが優しい味わい。厚焼き卵は具だくさん。えのきとなめこ、シイタケなどのたっぷりのキノコと三つ葉がいいアクセントになっています。ナスのユーリンチーは油で素揚げしたナスを甘酸っぱいタレで漬けたもの。酸味がちょうど良くてお酒も進みます。

 使われているシックな陶器も、お店の優しくて落ち着く雰囲気を支えています。陶芸が趣味の女将さんの手作り。だからこそ、食材にマッチするものを用意できるんですね。実は私、いつかこういう小料理屋さんをやってみたいって夢があるんです。そんなお話をしたら「カウンターに入ってみますか?」と優しい一声。カウンターで女将さん気分を味わわせていただきました。似合っていますか?

 シメには「小むすび」(1人前8個、700円)がオススメ。サケとワカメ、シソをご飯に交ぜて親指2本分ぐらいに握ったもの。小さいけど、味もしっかりして満足感もあっておいしい。大好物だという有名アーティストがいて、差し入れに持って行く人もいるんですって。

 優しくて、品が良くて、個性もあって…。そんなオンナに私もなりたい。そう誓った赤坂の夜でした。

 《お酒も30種類ズラリ》お酒の品ぞろえも充実。日本酒は約30種類がそろっています。私は山形県の「くどき上手」(800円)をいただきました。季節限定「塩とまとハイ」(600円)はフルーツトマトを塩と一緒に凍らせたもの。トマトの甘さと塩気がちょうどよくてこの時季にピッタリ。自家製の果実酒も「泡盛梅酒」(600円)「ブルーベリー」(600円)など多数。

 ◇しみず 東京都港区赤坂2の15の13、三東ビル2階。(電)03(3585)2066。東京メトロ・赤坂駅から徒歩1分。溜池山王駅から徒歩5分。営業時間は午後6時~深夜0時。土、日曜、祝日定休。「しめさばの昆布〆(じめ)」(900円)がお気に入りの常連さんも。五色納豆(1500円)、明太子の天ぷら(800円)も人気。「豚の角煮」(1300円)は2日間も煮込んでいて軟らかくておいしいです。

 ◆橋本 マナミ(はしもと・まなみ)1984年(昭59)8月8日生まれ、山形県出身の34歳。映画「地獄少女」(11月15日公開)に骨女役で出演。1メートル68、B86・W60・H88

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