【生島ヒロシ　オヤジの処方箋】「ニンニク油」で脳若返る　認知症、脳梗塞、がん予防など8大効果

生島ヒロシ
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　芸能界一、健康に詳しいアナウンサー生島ヒロシ（70）が、シニアに向けて元気に生きる方法を指南する連載「誰も教えてくれなかった“老いるショック”脱出術　オヤジの処方箋」。今回は、認知症や脳梗塞の改善に効果が期待できる「ニンニク油」を紹介します。ニンニクとオリーブオイルで簡単に作れます。そのまま飲んでも、調味料として使ってもOK。脳の名医も効果を実感している“特効薬”です。

　皆さん、こんにちは、生島ヒロシです。新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まりましたね。まずは医療関係者。我々高齢者はもう少し先。コロナへの警戒は依然、解けません。

　巣ごもりも、随分と長期間になっています。動かないと、心身が衰弱していく「フレイル」が心配。脳の機能も衰え、認知症のリスクも高くなるといわれています。今日は、都立駒込病院脳神経外科部長の篠浦伸禎先生に、そんな脳の特効薬「ニンニク油」についてうかがいました。

　篠浦先生が推奨するニンニク油とは、文字通りニンニクの油。作り方は超簡単。無臭ではないニンニクをすって、オリーブオイルに入れて、1週間ほど寝かせるだけ。

　ではなぜ、このニンニク油が脳にいいのでしょうか。篠浦先生がニンニク油と出合ったのは約15年前。「患者さんに現物を頂いて、飲んでみました。当時、多忙で体調が悪かったのですが、体が温まって、活力も湧いてきました」と効果を実感したそうです。

　篠浦先生は成分を調査。ニンニクのニオイのもととなる「アリシン」という成分が、植物油やアルコール漬けされると「アホエン」という成分に変化。このアホエンには脳の血流をアップさせる効果があることが分かっており、脳梗塞の予防効果につながるとの研究論文もたくさんあったそうです。「脳が若返るので、物忘れや認知症の改善につながる。油に漬けることでニオイもそんなに気にならない。食品なので副作用も考えにくい」と、改めてニンニクパワーに感心したんですって。患者さんに薦めたところ、脳梗塞の後遺症が改善したり、ふらつきがなくなったりするケースが続出。ニンニク油には（1）物忘れや認知症（2）脳梗塞（3）高血圧（4）コレステロール値の改善のほか、（5）痛風（6）がん（7）風邪（8）胃炎・胃潰瘍などの予防と、8大効果が期待できるそうです。

　「アホエンには強い殺菌作用や抗ウイルス作用があります。新型コロナウイルスが体に入ってきても発症を防ぐ効果も考えられます」とのこと。まさに万能薬ですね。

　出来上がったニンニク油は、冷暗所に置いて、1カ月以内に使い切りましょう。1日の摂取量の目安は「小さじ4杯くらい」と篠浦先生。基本的には上限はないそうですが、体にいいオリーブオイルとはいえ油ですし、ニンニクが胃の粘膜に影響を及ぼす体質の人もいますから。

　スプーンですくって、そのまま飲んでもいいんです。卵かけご飯に混ぜれば、うま味もアップ。納豆、冷ややっこにかければ、タンパク質と一緒に取れます。トマトや長ネギのみじん切りをニンニク油であえて、肉料理の上にソース代わりにかけるのもいいですね。

　私は1年ほど前ですかね、篠浦先生に教えていただいて、すぐに作りました。手間もコストもかかりませんでした。我が家では、味噌汁にたらしたり、サラダのドレッシングとしてよく使います。おいしいですよ。篠浦先生の著書「脳が若返る特効薬　長生きニンニク油」（青春出版社）にはレシピがたくさん載ってます。参考にしてみてください。

　市販品もありますが、篠浦先生は手作りを勧めます。「手は露出した脳、とも呼ばれていて、手先を動かすと脳の活性化に役立ちます」とのことです。

　篠浦先生は、脳腫瘍の覚醒下手術という最先端医療の権威。その先生が民間療法。私は最初、なぜかなと思ったんです。次のように話してくださいました。「脳の悪性腫瘍は必ずしも全部摘出できるものではありません。ニンニク油を取ると、実際に免疫力が上がりステージ2、3、4でも再発しない患者さんを見てきました。医療はトータルです。西洋医学との組み合わせによる統合医療。食、運動、そして心の持ちようも大事なんです」

　私たちの世代からすると、何といっても認知症対策になるというのが魅力的です。高齢化社会で、しかも巣ごもりが続く今、ニンニク油を一家に1瓶。最後に、篠浦先生が本に書かれた言葉を紹介します。

　百聞は一見にしかず、ならぬ「百聞は一飲にしかず」。

　◆生島　ヒロシ（いくしま・ひろし）1950年（昭25）12月24日生まれ、宮城県出身の70歳。米カリフォルニア州立大ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業後、76年にTBS入社。89年に退社し、生島企画室を設立。TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食・一直線」（月～金曜前5・00）は、98年から続く長寿番組。名物コーナー「教えてドクター！病気が逃げてく健康習慣」に登場する名医たちとの親交から、芸能界きっての健康通。