彩ウキでウキウキ メジナ快進撃4連発 “三宅島調査”の素敵なオプション

[ 2022年7月3日 07:14 ]

筆者が釣り上げたメジナは37センチ
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 【奥山文弥の釣遊録】黒潮洗う絶海の孤島・三宅島に行ってきました。大物釣りを、と思われますが、全く違います。漁港周りを潜って堤防周辺に釣り餌由来の汚れがないことを証明するためです。釣り餌メーカー、マルキユーと東京海洋大学の共同研究として始まりました。

 今回も工事が続く阿古港と、海底が全てコンクリート構造物で覆われている伊ケ谷港周辺を潜りました。海底は工事の泥がたまっている場所もあるものの、イシガキダイ、メジナやフエダイ、カンパチなども現れ、きれいなものでした。

 そして素敵なオプションは釣りです。私は調査が始まった時に本格的にメジナ釣りを始めました。マルキユー研究室の今ではボスになった藤原亮さんは海底調査のバディでもありますが、ウキ釣りについていろいろ教えてくれました。

 魚が食い付いた時はウキが動くのですが「それが当たりなのか、波で揺れているのか分からない」と言ったら「メジナが食いついたら通称“音速消し込み”でスパッとウキが消えます。それに気がつかなくても“竿ツン”というロッドに衝撃がきますよ」と安心させてくれました。

 風が強かったため、地磯は断念。調査地点周辺の港で釣りをすることに。

 ロッドはがまかつ「がま磯アテンダー22―53」、リールはダイワ「トーナメントZ3000C」、ラインはサンライン「磯スペシャル」3号。ハリスは同「Vハード」3号。ハリはグレ10号でした。餌はマルキユー「くわせオキアミスーパーハード」です。

 メジナ狙いなのですが、最初に釣れたのはイシガキフグ、そしてヤマブキベラ、アカヒメジ、イズスミなど水族館シリーズでした。

ベテランの藤原さんは、私の苦戦をよそに、30センチ級のクロメジナ(尾長)を釣り上げます。「音速消し込みだった」と笑顔です。
 私はそれまでの当たりがスーッと入る普通の消し込みだったので、ウキを棒ウキの「彩ウキ遠投」に交換し、ウキ下の調整など工夫しました。

 それからでした。彩ウキのトップがスッと入り、止まります。押さえ込みのような当たりです。これを合わせるとロッドがグンと重くなり、間もなくギューンと引き込まれました。2号ロッドが心地よく曲がります。そしてやっとクロメジナを釣ることができました。それからが快進撃で37センチを頭に4連発。全て押さえ込み当たりでした。彩ウキならではの釣果だと思います。

 一息ついて、今までにない強烈な引きの魚が。水面に浮いてきたのはこれぞ三宅島サイズというべき45センチ級。水面に横たわった魚を見ているとそこからが悲劇でした。

 急に暴れ出したかと思うと、茶色い巨体が浮上し、ドバッと水しぶきを上げ、その魚を丸のみしました。サメです。何年か前にも同じようなことがあり、潜水中にも出合ったので写真を撮り、同定したらメジロザメの仲間のカマストガリザメでした。

 サメにやられたことは悔しいのですが、こういう光景に出合えるのも離島のいいところです。これからも調査のたびにチョイ釣りを続けようと思います。 (東京海洋大学客員教授)

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