「どうする家康」義元“退場フラグ出陣”氏真ついに蹴鞠もネット話題!糸・志田未来が好演「丁寧に大切に」

[ 2023年3月26日 21:00 ]

大河ドラマ「どうする家康」第12話。夫の今川氏真(溝端淳平)に父・今川義元の真意を伝える糸(志田未来)(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は26日、第12回が放送され、戦国武将・今川氏真は“弟”徳川家康との一騎打ちの末に降伏。懸川城を開城し、戦国大名としての今川家は滅亡した。氏真の妻・糸役を演じる女優・志田未来(29)が初登場。大河初出演を果たした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第12回は「氏真」。人名のみのサブタイトルは今作初となった。武田信玄(阿部寛)の猛攻を受け、家臣にも見限られた今川氏真(溝端淳平)は駿河・今川館を放棄。妻・糸(志田未来)は実家の北条を頼るよう勧めるも、氏真は耳を貸さない。一行が徳川領に近い懸川城に落ち延びたため、徳川家康(松本潤)は兄弟同然に育った氏真との直接対決、最終決戦に臨むことに…という展開。

 氏真は槍による一騎打ちに挑むが、あっけなく敗北。すかさず自害を試みると、家康が「死んでほしくないからじゃ!今も、兄と思っておるからじゃ!」と止めに入った。

 「昔から、わしを馬鹿にしておったんじゃろうが!」「皆、言っていたそうじゃ。わしの才は、蹴鞠をすることだけじゃと。父上も、わしを認めなかった」

 そこへ糸が現れ、8年前、桶狭間合戦に向かう義元の言葉の続きを明かした。

 義元「あれに天賦の才はない、それは明白じゃ。じゃが、余は知っておるぞ。あれが、夜明けから夜半まで、武芸に学問に、誰よりも励んでおることを。あの気持ちを持ち続けるならば、大丈夫じゃろ。己を鍛え上げることを惜しまぬ者は、いずれ必ず、天賦の才のある者を凌ぐ。きっと、よい将軍になろう」

 氏真と家康による駿河繁栄を夢見た。

 糸「そのことを、直にお伝えいただけませぬか」

 義元「相分かった。この戦から戻ったらの」

 父・師の真意を知り、氏真と家康は涙。糸は悪い足を引きずりながら氏真に近寄り「もう、十分でございます。そこから降りましょう。降りて、楽になりましょう。糸は、蹴鞠をするあなた様が好きでございます。勇ましく戦うあなた様より、ずっとずっと好きでございます」と肩に手を添えた。

 氏真は投降。「余は、何一つ事を成せななかったが、妻一人を幸せにしてやることなら、できるやもしれぬ。笑わば笑え」「そなたは、まだ降りぬな。そこで、まだまだ苦しめ」――。龍王丸と竹千代、幼少期から続く蹴鞠の思い出が家康の脳裏によみがえる。北条へ向かう氏真と糸を見送った。

 志田は大河&古沢作品初出演。同局を通じ「初めての大河ドラマの出演だったので、初日はとても緊張していましたが、リハーサル時にキャストの皆様やスタッフの方々がいいものを作ろうとアイデアをたくさん出し合っている姿を拝見し、とても素敵なチームに参加させていただけたことを光栄に思います。目まぐるしい時代の中でも、一人一人が愛を持って必死に生きる姿が印象深い作品だと思いました」とコメントした。

 糸のキャラクターについては「氏真と出会った頃は、糸自身、足が悪いこともあり、氏真の足を引っ張らないように一生懸命付いていこうと必死だったと思います。劣等感などから自暴自棄になっていく氏真と共に過ごすことで、氏真を支えたいという気持ちが日に日に大きくなっていったのだろうと感じました。ただひたすら見守るというのは、強くなければできないと思うので、秘めた芯の強さを持つ女性だと思います」と解釈。

 「長い期間をかけて第12回を撮影できたことが自然と糸の気持ちを作ってくれたので、役作りにおいて大きかったと思います。氏真の孤独や嫉妬もすべて理解した上で、尊敬する父親に認められたいという思いも尊重しながら、氏真にしかない良さがあることをずっと信じていたと思います。第12回のラストシーンは、糸が初めて氏真に想いを伝え、そっと肩に手を添え、氏真と共に生きていきたいと伝える大事なシーンだと思っていたので、丁寧に大切に演じましたと振り返った。

 氏真役の溝端との共演は10年以上ぶりと久々だったが「空き時間にいつも話しかけてくださるので、10年ぶりという感覚を忘れるくらい自然に撮影に入ることができました。足を引きずる糸をどこでどうサポートするかなど気に掛けてくださったので、溝端さんと2人で話し合いながら、真摯に向き合って作っていけました」と感謝した。

 SNS上には「太守様、死亡フラグ立てて逝ってしまった…」「『この戦から戻ったらの』。それが叶わなかったのが非常に悔やまれる」「糸さん『この戦から戻ったら』はフラグなんです」「本日の名言は太守様。『将としての才はないと氏真に言い切った後に続きがあることが判明。『己を鍛え上げることを惜しまぬ者は、いずれ必ず天賦の才ある者を凌ぐ。きっと良い将になろう』。これだけで涙です。太守様のスピンオフ、作りませんかね?」「頑なに出さなかった蹴鞠シーンがついに」「そして蹴鞠ファンタジスタ氏真爆誕」「去年の大河(鎌倉殿の13人)を見ておくべきは、家康くんじゃなくて氏真くんだったよ。トキューサ(北条時房)の蹴鞠外交をご覧」などの声も続出。志田の好演と並び、話題を呼んだ。

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