「お前ら長生きせなあかんで」昨年12月、鶴瓶が弟子たちに掛けた言葉…笑瓶さん弟弟子・晃瓶が明かす

[ 2023年2月22日 20:55 ]

笑福亭笑瓶さん
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 落語家の笑福亭晃瓶(62)が22日、水曜パーソナリティーを務めるラジオ大阪「hanashikaの時間。」に出演し、この日午前に急性大動脈解離のため死去した兄弟子・笑福亭笑瓶さん(享年66)を悼んだ。

 晃瓶は笑福亭鶴瓶に1984年に入門した二番弟子で、最初の弟子だった笑瓶さんは「すぐ上のお兄さん。付き合いも40年近く、入門した時からの付き合いですから、40年ぐらいかわいがってもらった」という存在だった。

 スポニチ本紙の取材によると、笑瓶さんは21日に自宅で倒れ救急搬送。大動脈解離と診断されて治療を受けたが、22日午前に息を引き取った。晃瓶は「急なことやったんです。僕もまだ信じられない状況の中で、今日の朝の京都の生放送(KBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」)も終わって。その時も心配でね…(午前)10時に終わるんですけど、きょうの10時6分に亡くなったっていう連絡いただいたものですから」と振り返り、「そこからはバタバタでね…思い切り泣いて今はすっきりしてるんですけど。でも人って亡くなんねんなって改めてね…こんなに近い人が、お兄さん亡くなるなんて思ってなかったですから。それが今ドーンとここにあって」と吐露した。

 笑瓶さんが倒れたことは“一門メール”で知った。亡くなった後に師匠の鶴瓶から電話をもらったといい、「残念やったって言うて。師匠もつらそうな声やったことに、こっち側が“うっ”ってなってしもうて。あんまり兄さんのことを話してしまうと僕もつらいし、師匠もつらいと思うので。あかんかったっていうことだけ聞いて“わかりました。こちらから連絡せなあかんのにすみませんでした”ってすぐ切ったんです」とやり取りを明かした。

 最後に会ったのは昨年12月の事始めだったそうで、「人間ってこないだまで元気だったのに…その時はめちゃめちゃ元気やからね。一門で集まって師匠と奥さん中心にご飯食べて」と晃瓶。鶴瓶は以前の集まりでは弟子たちに落語や仕事についてアドバイスをしていたが、近年は「とにかくお前ら元気でな。長生きせなあかんで」と言葉を掛けるように変化していたという。晃瓶は「師匠も何か感じてたのかも分からんけど」と思い起こし、「まさか66(歳)でね…今でもまだ信じられない。ご冥福をお祈りします」と兄弟子を悼んだ。

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