男女逆転「大奥」倉科カナ、原作で話題「柳沢吉保の“衝撃”シーン」を完全再現 「これが演技の力…!」

[ 2023年2月22日 11:01 ]

男女逆転「大奥」、五代将軍綱吉の側用人・柳沢吉保(倉科)(C)NHK
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 “男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥」(火曜後10・00)は21日、第7話「五代将軍綱吉・右衛門佐編」の最終回が放送された。ネットでは、綱吉(仲里依紗)の側用人・柳沢吉保を演じた女優・倉科カナ(35)の悲哀に満ちた演技が、大きな反響を呼んでいる。

 <※以下、ネタバレ有>

 漫画家・よしながふみ氏の同名漫画が原作。若い男子のみが罹患し、感染すればほぼ死に至る「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」がまん延した江戸時代が舞台で、3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、センセーションを巻き起こした。全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。これまで過去3度、映像化されているが、今回は初めて物語のラスト・大政奉還まで映像化される。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子氏。22日、「Season2」が制作され、今年秋に放送されることが発表された。

 第7話は「五代将軍綱吉・右衛門佐編」。右衛門佐(山本耕史)は綱吉(仲里依紗)が一人娘・松姫を失った悲しみを隠し、過去にないほどの奔放な振る舞いをしていたことを知る。それでもなお、桂昌院(竜雷太)から世継ぎを産むことを求められ、父の願いを懸命に応えようとする綱吉。江戸市中においては赤穂事件や生類憐みの令も手伝って評判が下落し、善政を敷けず世継ぎもつくれない自分は何のために生きているのかと慟哭し…という展開。この回では、綱吉の人生を一番間近で見てきた側用人・柳沢吉保(倉科カナ)と右衛門佐が綱吉に語り続けてきた台詞「上様に恋をしておりました」の真実が明らかとなった。

 赤穂事件や生類憐みの令で民の信頼を失った綱吉。大奥内でも、綱吉への不満は募っていた。そんな中、綱吉の苦しみを“唯一”知る右衛門佐が、ついに綱吉への思いを明かす。長い時間を経て結ばれた2人…綱吉は「欲得のない、慈しみを教えてくれたのじゃ。佐だけがの」と思いを漏らす。

 「一生、綱吉の側にいたい」と誓いを立てた柳沢吉保は、この綱吉の言葉を受け“ある行動”に出る。物語を締めくくるラストシーンは、「欲得のなさ」に気付いてもらえなかった柳沢吉保の、愛憎にまみれた究極の“純愛”だった。

 この場面は、原作漫画ファンから「どう描かれるんだろう」「放送が楽しみ」と期待されていたシーン。その期待を大きく超えるドラマの力に、ネット上では「吉保…主君に仕えるために犠牲を払ってきたのに、今際の際に出た言葉が自分に向けてでは無いものとは…。その愛憎が哀しい…」「綱吉に本当に恋していたのが右衛門佐と柳沢吉保だったとは」「ただ恋心で仕えてたのに“右衛門佐だけが欲得ずくでなく慈しんでくれた”と綱吉に言われちゃった柳沢吉保のつらさ… いや、つらいのはわかるけどそれはヤンデレというのでは…」「究極の両片想いと愛憎煮詰まりすぎて殺意すら愛の体現な片思い」「愛が重すぎる柳沢吉保…!」「大奥で最も好きな女が柳沢吉保なのだが、ドラマの味付けが素晴らしく泣いてしまった」と衝撃が走った。

 また視聴者を作品の世界に引き込んだ倉科カナの熱演にも、「倉科カナさんの柳沢吉保が圧巻すぎて胸が苦しい」「倉科カナさんの狂気…」「倉科カナの演技に惹き込まれた」「ひたすら綱吉を慕う倉科カナの柳沢吉保…全部良かった…」「この矛盾が柳沢吉保の大萌えポイントで素晴らしすぎた」「そして、最後に持っていった吉保こと倉科カナさま。最高の柳沢吉保でした。これぞ大奥!!」と称賛する声が続出。「♯大奥リアタイ」はツイッター国内トレンド2位にランクインするなど大きな話題となった。

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