辛坊治郎氏 れいわのローテーション制に絡め参院の存在意義に疑問「そもそもいらないだろ?」

[ 2023年1月18日 16:32 ]

辛坊治郎
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 キャスター辛坊治郎氏(66)が18日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)に生出演し、れいわ新撰組が参院議員の比例枠をめぐり議員をローテーションで送り込むと表明した件に絡め、私見を語った。

 れいわの山本太郎代表は、うつ病のため議員辞職願を提出した水道橋博士参院議員に代わり、比例名簿の上位5人を交代で残り5年半の任期を担わせることを発表。各所から賛否両論が起きている。

 辛坊氏は「私は基本的に、これに関して言うと、あまり批判する権利がないなと思うんです」と前置き。その上で「もともと参議院はいらない派だから。参議院の国会議員が、それぞれの政党がどうしようが、私の持論から言うと、そもそも参議院いらないだろ?と」と、バッサリ切り捨てた。

 その理由は、衆院と比較した際の参院の役割に対する疑問だという。「今も衆議院のカーボンコピーと言って、衆議院で議決したのをそのまま参議院で同じようなことを話し合って、同じように決めるという。衆議院と参議院の機能がはっきり分かれているんであれば、アメリカの上院、下院みたいになっているんだったら、それなりに存在意義がありますが、今の衆議院と参議院の役割分担を考えた時に、日本が2院制がある必要性がどこにもなくて」と持論を口にした。

 第2次大戦前の日本には、衆院のほか皇族、華族議員らによる貴族院が存在した。辛坊氏はその歴史的背景を説明しつつ、「その貴族院の議場を引き継ぐ形で今の参議院がどうも残されたんじゃねえの?とうわさがあるくらい、何のためにあるのかよく分からないということもあって」と疑問を呈した。

 そのため、今回の騒動自体も「参議院議員なんかいらないだろう?そもそも全員いらないというのが私の持論だから。それぞれの政党に割り当てられていると、どうやってその政党の中で回そうかという話は、参議院いらないという議論に比べればあまりにちっちゃい話」と断言。「こういうことがあると、“やっぱり参議院いらないよね。全員クビでもいいんじゃね?”と、あらためてそう思います」と、参院廃止を訴えていた。

 辛坊氏は、解散がないという参院の特性についても言及。「6年間じっくりというのが参議院の趣旨なのに、1年ごとに議員取っ替えるというんじゃ…やっぱり参議院いらねえじゃん?れいわ以前の話だと思うよ」と、最後はれいわの奇策自体にも疑問を口にしていた。

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2023年1月18日のニュース