伊藤惇夫氏 菅前首相、岸田首相に“苦言”連発に「やり方に対して“目に余るな”という思いが重なって」

[ 2023年1月18日 14:22 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 政治アナリストの伊藤惇夫氏が18日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。自民党の菅義偉前首相が立て続けに岸田文雄首相への“苦言”を述べていることに言及した。

 菅氏は、10日発売の月刊誌「文芸春秋」のインタビューで、小泉純一郎元首相や安倍晋三元首相は在任中に派閥を離脱したとして「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と、岸田派の会長を続ける岸田文雄首相に苦言を呈した。弊害として、党総裁選の際に「国民の負託を受けて当選してきた政治家が、理念や政策よりも派閥の意向を優先してしまう」と説明した。同日に訪問先のベトナムでは、派閥政治の弊害とともに、少子化対策について「極めて重要だ」とする一方で、財源として消費税の増税をすることについて「私は考えていない」と述べた。また、18日のラジオ日本番組で、少子化対策の財源に充てるための消費税増税に関し、対策の中身が固まっておらず、物価高が続く現状では、国民の理解を得られないとの認識を示し、防衛費増額に伴う増税についても「突然で、議論がなさ過ぎた」と語った。

 伊藤氏は「このタイミングでってことを考えたのかどうかは分かりませんけれども、このところの一連の岸田さんのある意味、独断専行的な、党との間の意思疎通を欠いたような形での決断みたいなものが重なってますから、それに対してクギを刺したという部分もあるでしょう」と推察。「菅さんが総理を辞めた後ぐらいにお話をする機会があったんですけど、“これからどうするんですか?”って聞いたら“政策だ”ということを非常に強調されたんですね。ですから政策面で注文をつけていくっていうのは、総理をやめた後からずっと考えておられたことだろうし、それがここに来て、いわば岸田さんのやり方に対して“目に余るな”という思いが重なって結果ではないかなと思いますね」と自身の見解を述べた。

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2023年1月18日のニュース