佐藤千矢子氏 菅前首相が岸田首相に苦言の派閥会長問題「林さんに派閥を乗っ取られるという危機感が…」

[ 2023年1月18日 14:09 ]

東京・赤坂のTBS社屋
Photo By スポニチ

 毎日新聞論説委員の佐藤千矢子氏が18日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。自民党の菅義偉前首相が立て続けに岸田文雄首相への“苦言”を述べていることに言及した。

 菅氏は、10日発売の月刊誌「文芸春秋」のインタビューで、小泉純一郎元首相や安倍晋三元首相は在任中に派閥を離脱したとして「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と、岸田派の会長を続ける岸田文雄首相に苦言を呈した。弊害として、党総裁選の際に「国民の負託を受けて当選してきた政治家が、理念や政策よりも派閥の意向を優先してしまう」と説明した。同日に訪問先のベトナムでは、派閥政治の弊害とともに、少子化対策について「極めて重要だ」とする一方で、財源として消費税の増税をすることについて「私は考えていない」と述べた。また、18日のラジオ日本番組で、少子化対策の財源に充てるための消費税増税に関し、対策の中身が固まっておらず、物価高が続く現状では、国民の理解を得られないとの認識を示し、防衛費増額に伴う増税についても「突然で、議論がなさ過ぎた」と語った。

 佐藤氏は、岸田派の会長を続ける岸田首相について「岸田さんが派閥にこれだけね、毎週木曜日にやる例会にしょっちゅう顔を出してますよね。私もちょっとやり過ぎじゃないかと思うんですが、まあ林芳正さんですよね。林芳正外務大臣というのがポスト岸田の有力候補の1人であって、派閥を空けてしまうと林さんに派閥を乗っ取られるという危機感があると思いますよね」と推察。「そもそも林さんを外務大臣に据えた時の理由の1つは、もちちろ林さんが外交通だし有能だからってことなんですけれども、派閥に置いとくと派閥を自分のものにされちゃうというのもあって閣内にと。大臣だと忙しくて派閥バトルなんてやってられませんから、そういう要素もあったって当時は分析されてましたよね。それくらい派閥のことが気になるんだと思います」と自身の見解を述べた。

続きを表示

2023年1月18日のニュース