オールナイトニッポン初の番組公式ファンクラブ 「三四郎ANN0」ディレクター語る(4)

[ 2022年6月30日 05:00 ]

番組イベントで天井から登場する三四郎(ニッポン放送提供)
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 ニッポン放送「三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」(金曜深夜3・00)は、番組外の活動も活発だ。中でも、昨年4月に発足した番組公式ファンクラブ「バチボコプレミアムリスナー」(月額税込み550円)は「オールナイトニッポン」初の番組ファンクラブだ。会員限定のラジオ、ブログ、画像などが公開されており、発足から1年以上経った現在、会員数は約5000人にも上る。

 金子司ディレクターは「最近のエンタメ界には多くのコンテンツが溢れて、追い切れないですよね」とし、「色んなエンタメの楽しみ方がある中で、この番組を楽しんでくれる人がいるなら、色々なサービスをどんどん供給したい」と思いを打ち明けた。実験的に始まった試みだったというが「約5000人も会員がいて嬉しい限り。300人くらいしか集まらなかったら、打ち切りでしたから(笑)」とホッとした様子だ。

 昨年は国際フォーラムで番組イベント「三四郎のオールナイトニッポン 6周年記念 バチボコプレミアムライブ リベンジ」も行い、大盛況だった。コロナ禍の制限の中、チケットは有観客・配信合計で9000枚を突破した。毎週の放送に加えて、多様なコンテンツを生み出すことで、リスナーを楽しませ、番組をより一層盛り上げている。

 生放送の時間帯が深いだけに、番組にとって、スマートフォンやパソコンでリアルタイムでもタイムフリー(TF)でも番組が聴ける「radiko(ラジコ)」の存在は大きい。ラジオとは縁遠いと思われていた若い世代も、近年は「radiko」を通してラジオが身近な存在になり、リスナーが増加。深夜ラジオにもスポンサーがつきやすくなったという。

 金子氏は「色んな考え方がありますが、僕はradikoのTFの数字を1番意識しています」と話す。その理由を「TFは自分から聴きにいかないと聴けない。番組を好きでいてくれる人の数がダイレクトに表れている」と語った。実際に、TFでは生放送の2倍以上の聴取者数がいるといい、「やはり多くの方に聴いてもらえると嬉しいですし、一層頑張りたくなります」と充実した表情を見せた。

 金子氏は、多くのコンテンツが溢れる中で、三四郎のラジオを聴きにくるコアなリスナーに感謝を示しつつ、より楽しませていくことを誓った。

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